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新型しんがたコロナで重症じゅうしょう死亡しぼう 持病じびょう肥満ひまんなどとの関係かんけい解析かいせき

2020-09-30 08:02:53

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新型しんがたコロナウイルスの入院にゅういん患者かんじゃ6000にんあま経過けいかについて国立こくりつ国際こくさい医療いりょう研究けんきゅうセンター解析かいせきしたところ、腎臓じんぞう心臓しんぞうなど持病じびょうあるひとでは死亡しぼうした割合わりあいたかかったことがわかりました。一方いっぽう肥満ひまんこうあぶらしょうひと重症じゅうしょうする割合わりあいたかものの、死亡しぼうした割合わりあいほか持病じびょうあるひとよりひくことがわかり、センターでは重症じゅうしょう死亡しぼうにつながる要因よういんについてさらに調しらべることにしています。
国立こくりつ国際こくさい医療いりょう研究けんきゅうセンターは、9つきはじまでに全国ぜんこく345の医療いりょう機関きかん入院にゅういんした患者かんじゃ6070にん経過けいかなど解析かいせきした結果けっか公表こうひょうしました。

それによりますと、6つき以降いこう感染かんせん拡大かくだい入院にゅういんした患者かんじゃ死亡しぼうした割合わりあいは、入院にゅういん時点じてん症状しょうじょうおもく、酸素さんそ吸入きゅうにゅう人工じんこう呼吸こきゅう必要ひつようだった患者かんじゃで10.1%で、だい1のときの19.4%の半分はんぶんほどと、すべての年代ねんだいだい1のときより大幅おおはばがっていました。

この背景はいけいとしてセンターは、6つき以降いこうでは発症はっしょうから入院にゅういんまでにようした日数にっすう平均へいきんが5.1にちと、だい1のときより2.5にちみじかく、入院にゅういん時点じてん重症じゅうしょうだったひとかずは5ぶん1以下いかなるなど早期そうき治療ちりょうむすびついていることや、治療ちりょう確立かくりつしてきていることをげています。

また死亡しぼうかかわる要因よういん分析ぶんせきしたところ、入院にゅういん重症じゅうしょうだった場合ばあい死亡しぼうしたのは、
じん機能きのう障害しょうがいあるひとでは44%、
心臓しんぞう持病じびょうがあるひとでは40.5%、
のう血管けっかん障害しょうがいがあるひとでは39.5%と、
こうした持病じびょうのあるひと死亡しぼうりつたかくなっていました。

一方いっぽうで、肥満ひまんひとは、入院にゅういん症状しょうじょうおもと34.9%のひとがさらに重症じゅうしょうしていましたが、死亡しぼうしたのは9.6%、こうあぶらしょうひとでは、さらに重症じゅうしょうしたのは34.4%だったのに対にたい死亡しぼうしたのは16.1%と、重症じゅうしょうしてもほか持病じびょうあるひとよりいた割合わりあいひくくなっていました。

解析かいせきおこなった齋藤さいとうしょう医師いしは「重症じゅうしょうしやすいとかんがえられるひとでも、死亡しぼうりつげられる可能かのうせいがある。より効果こうかてき治療ちりょうほうつけられるよう取り組とりくんでいきたい」とはなしていて、今後こんご生活せいかつ習慣しゅうかんなどふくめ、重症じゅうしょう死亡しぼうにつながる要因よういんについてさらに解析かいせきすすめることにしています。
ソース:NHK ニュース