米べいロ仏ふつ首脳しゅのう 停戦ていせん呼よびかけ アゼルバイジャンとアルメニアの戦闘せんとう

旧きゅうソビエトのアゼルバイジャンと隣国りんごくアルメニアの間まで戦闘せんとうが続つづいていることを受うけて、アメリカ、ロシア、フランスの3か国かこくは共同きょうどうで声明せいめいを発表はっぴょうし、暴力ぼうりょくの激化げきかを厳きびしく非難ひなんしたうえで戦闘せんとうを即時そくじ停止ていしするよう両国りょうこくの指導しどう者しゃに呼よびかけました。

アゼルバイジャンとアルメニアは係争けいそう地ちのナゴルノカラバフ自治じち州しゅうをめぐって30年ねん以上いじょうにわたって対立たいりつし、9月つき27日にち以降いこう、戦闘せんとうが激はげしくなって死者ししゃは双方そうほう合あわせて130人にんにのぼっています。

こうした事態じたいを受うけて、これまで紛争ふんそうの解決かいけつに向むけて共同きょうどうで仲介ちゅうかい役やくを担になってきたアメリカとロシア、それにフランスの3か国かこくの首脳しゅのうは1日にち、共同きょうどう声明せいめいを発表はっぴょうし「暴力ぼうりょくが激化げきかしていることを最もっとも強つよい言葉ことばで非難ひなんする」と戦闘せんとうの即時そくじ停止ていしを求もとめました。

そのうえで、前提ぜんてい条件じょうけんをつけずに和平わへいに向むけた交渉こうしょうを再開さいかいするよう両国りょうこくの指導しどう者しゃに呼よびかけました。

一方いっぽう、アゼルバイジャンを支持しじする姿勢しせいを鮮明せんめいにしているトルコのエルドアン大統領だいとうりょうは1日にち「この問題もんだいを30年ねん近ちかく放置ほうちしてきたアメリカ、ロシア、フランスがここ数すう日にちの事態じたいの悪化あっかで停戦ていせんの道みちを探さぐるのは受け入うけいれ難がたい」と、こうした動うごきをけん制けんせいする発言はつげんをしていて、今回こんかいの共同きょうどう声明せいめいで戦闘せんとうが収おさまるかどうかは不透明ふとうめいな情勢じょうせいです。

イランに砲弾ほうだんが着弾ちゃくだん 1人にんけが

旧きゅうソビエトのアゼルバイジャンとアルメニアの戦闘せんとうが続つづく中なか、両国りょうこくと国境こっきょうを接せっするイランで、北西ほくせい部ぶの街まちに砲弾ほうだんが着弾ちゃくだんし、地元じもとメディアによりますと1人にんがけがをしました。

イランの複数ふくすうのメディアによりますと、1日にち、アゼルバイジャンとの国境こっきょう沿ぞいにある東ひがしアゼルバイジャン州しゅうの住宅じゅうたく2棟むねなどに砲弾ほうだんが5発はつ着弾ちゃくだんし、少すくなくとも6歳さいの子こども1人にんがけがをして病院びょういんに運はこばれたということです。

アゼルバイジャンとアルメニアの戦闘せんとうは、イランとの国境こっきょう付近ふきんでも行おこなわれていて、イラン国内こくないでは戦闘せんとうの激化げきかへの懸念けねんが高たかまっています。イラン政府せいふは、両国りょうこくに戦闘せんとうの停止ていしと対話たいわを呼よびかけています。

ソース：NHK ニュース