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熊本 記録的豪雨から3か月 被災者の生活再建が課題に
2020-10-04 03:59:49

熊本県で65人が死亡し、今も2人の行方が分からなくなっていることし7月の記録的な豪雨から4日で3か月です。熊本県内では、被災し壊れたままの自宅で生活を続ける人も多く、依然として被災者の生活再建が課題となっています。
ことし7月4日の記録的な豪雨で、熊本県内では球磨川の氾濫や土砂崩れなどにより65人が死亡したほか、今も2人の行方が分からなくなっています。
このうち、14人の入所者が亡くなった特別養護老人ホーム、「千寿園」には亡くなった人を悼んで、花が手向けられていました。
入所していた80代の叔母が亡くなったという60代の女性は、「キツかっただろうし、“助けてほしい”と言っていただろうと思います。
先に亡くなった母と天国で、姉妹で仲よくやっていてほしいです」と話していました。
住宅の被害は、10月1日の時点で熊本県内で全壊と半壊がおよそ4500棟にのぼっています。
今なお、人吉市など5つの市町村でおよそ370世帯が避難所での生活を余儀なくされているほか、新型コロナウイルスへの感染を避けたいなどとして壊れたままの自宅で生活を続ける人は、県の見立てで人吉市と球磨村で少なくとも600人以上にのぼるということです。
避難生活の長期化に伴って被災者の負担が大きくなり、依然として早期の生活再建が課題となっています。

このうち、14人の入所者が亡くなった特別養護老人ホーム、「千寿園」には亡くなった人を悼んで、花が手向けられていました。
入所していた80代の叔母が亡くなったという60代の女性は、「キツかっただろうし、“助けてほしい”と言っていただろうと思います。
先に亡くなった母と天国で、姉妹で仲よくやっていてほしいです」と話していました。
住宅の被害は、10月1日の時点で熊本県内で全壊と半壊がおよそ4500棟にのぼっています。
今なお、人吉市など5つの市町村でおよそ370世帯が避難所での生活を余儀なくされているほか、新型コロナウイルスへの感染を避けたいなどとして壊れたままの自宅で生活を続ける人は、県の見立てで人吉市と球磨村で少なくとも600人以上にのぼるということです。
避難生活の長期化に伴って被災者の負担が大きくなり、依然として早期の生活再建が課題となっています。
在宅避難者から疲れの声

熊本県人吉市では壊れたままの家に住む、いわゆる「在宅避難」の人も多く、被災した人からは不便な生活で疲れの声が聞かれました。
熊本県人吉市では球磨川の氾濫で多くの住宅が浸水して20人が犠牲になったほか、壊れたままの住宅の2階などに暮らし続ける「在宅避難」の人も多くいます。
このうち、球磨川沿いにある2階建ての住宅が1階が1メートル以上浸水した床上浸水する被害を受けた豊永幸子さんは(72)は生活用品や仏壇などを2階にあげて2人の娘とともに3人で暮らしています。
豊永さんは新型コロナウイルスへの感染への心配や多くの人が集まるストレスから避難所へ行くことはやめることにしたということです。
水や電気は復旧していますがガスが使えないほか、階段の上り下りで体への負担が大きいということです。
また、1階の改修工事は県内の業者がいっぱいだったため県外の業者を探してようやく先月下旬から始めることができたということです。
豊永さんは「亡くなった夫が建てた思い入れのある家なので、1階の被害を見ると涙が出てきます。2階での生活は階段が大変で部屋も狭いので不便です」と話していました。
長女の淳子さん(49)は「このあたりは1、2割くらいの家で在宅避難の人がいると思います。夜に明かりがついている家が少なくてさみしく、今後、この街が寂れていくのが心配です」と話していました。
熊本県人吉市では球磨川の氾濫で多くの住宅が浸水して20人が犠牲になったほか、壊れたままの住宅の2階などに暮らし続ける「在宅避難」の人も多くいます。
このうち、球磨川沿いにある2階建ての住宅が1階が1メートル以上浸水した床上浸水する被害を受けた豊永幸子さんは(72)は生活用品や仏壇などを2階にあげて2人の娘とともに3人で暮らしています。
豊永さんは新型コロナウイルスへの感染への心配や多くの人が集まるストレスから避難所へ行くことはやめることにしたということです。
水や電気は復旧していますがガスが使えないほか、階段の上り下りで体への負担が大きいということです。
また、1階の改修工事は県内の業者がいっぱいだったため県外の業者を探してようやく先月下旬から始めることができたということです。
豊永さんは「亡くなった夫が建てた思い入れのある家なので、1階の被害を見ると涙が出てきます。2階での生活は階段が大変で部屋も狭いので不便です」と話していました。
長女の淳子さん(49)は「このあたりは1、2割くらいの家で在宅避難の人がいると思います。夜に明かりがついている家が少なくてさみしく、今後、この街が寂れていくのが心配です」と話していました。
球磨村 被害の爪痕生々しく
25人が犠牲になった熊本県球磨村では、3か月がたった4日も、壊れたままの住宅も多く被害の爪痕が生々しく残されています。
球磨村渡地区は、球磨川が氾濫し多くの住宅が浸水被害を受けました。
住宅の2階まで浸水し土砂が流れ込んだままになっている自宅の様子をけさ、見に来たという40代の男性は「いまは仮設住宅で生活しています。3か月はあっという間で本当に水害があったのかと思いますが、ここに来て見てみると思い出します。もうここに住むことはできないので、家は解体することになると思いますが、先のことは何も決まっていません」と話していました。
また、入所者14人が亡くなった特別養護老人ホーム、「千寿園」には亡くなった人を悼んで、花が手向けられていました。
入所していた80代の叔母が亡くなったという60代の女性は、「月命日なので来ましたが、ここに来ると思い出して気持ちが当時に返ります。叔母はキツかっただろうし、“助けてほしい”と言っていただろうと思います。叔母は悪いことは言わない、優しい人でした。天国で、先に亡くなった母と姉妹で仲よくやっていてほしいです」と涙をこらえながら話していました。
球磨村渡地区は、球磨川が氾濫し多くの住宅が浸水被害を受けました。
住宅の2階まで浸水し土砂が流れ込んだままになっている自宅の様子をけさ、見に来たという40代の男性は「いまは仮設住宅で生活しています。3か月はあっという間で本当に水害があったのかと思いますが、ここに来て見てみると思い出します。もうここに住むことはできないので、家は解体することになると思いますが、先のことは何も決まっていません」と話していました。
また、入所者14人が亡くなった特別養護老人ホーム、「千寿園」には亡くなった人を悼んで、花が手向けられていました。
入所していた80代の叔母が亡くなったという60代の女性は、「月命日なので来ましたが、ここに来ると思い出して気持ちが当時に返ります。叔母はキツかっただろうし、“助けてほしい”と言っていただろうと思います。叔母は悪いことは言わない、優しい人でした。天国で、先に亡くなった母と姉妹で仲よくやっていてほしいです」と涙をこらえながら話していました。
ソース:NHK ニュース