台風たいふう19号ごうから1年ねん 千曲川ちくまがわの決壊けっかい現場げんば近ちかくで犠牲ぎせい者しゃを追悼ついとう 長野ながの

長野ながの県内けんないに大おおきな被害ひがいをもたらした去年きょねんの台風たいふう19号ごうから、12日にちで1年ねんです。千曲川ちくまがわの堤防ていぼうが決壊けっかいした長野ながの市しでは、被災ひさいした住民じゅうみんたちが犠牲ぎせい者しゃの追悼ついとうや復興ふっこうへの願ねがいを込こめた催もよおしを開ひらきました。

この催もよおしは、去年きょねん10月つきの台風たいふう19号ごうで千曲川ちくまがわの堤防ていぼうが決壊けっかいして大おおきな被害ひがいが出でた長野ながの市し長沼ながぬま地区ちくの住民じゅうみんが決壊けっかい現場げんばの近ちかくで開ひらき、別べつの地域ちいきに避難ひなんしている人ひとも含ふくめおよそ400人にんが集あつまりました。

催もよおしはメンバーの多おおくが被災ひさいした地元じもとの太鼓たいこグループが勇壮ゆうそうな音おとを響ひびかせて始はじまりました。

続つづいて、住民じゅうみんの代表だいひょうが「あの災害さいがいから1年ねん。災害さいがいへの不安ふあんがあり、先さきの生活せいかつも見通みとおせませんが、一いち歩ほ一いち歩ほ、前まえへ進すすみたい」とあいさつしました。

このあと、地区ちくで亡なくなった2人にんをはじめ、災害さいがい関連かんれん死しも含ふくめ県内けんないで亡なくなった15人にんに黙もくとうをささげました。

そして、復旧ふっきゅうした堤防ていぼうに移動いどうし、「二度にどと洪水こうずいが起おきないように」とか、「がんばろう」などと思い思おもいおもいのメッセージが書かかれたカードがついた風船ふうせんを、一斉いっせいに空そらへと飛とばしました。

地区ちくでは、被災ひさいした住民じゅうみんの暮くらしや住すまいの再建さいけんは道みち半なかばで、参加さんか者しゃの中なかには、この1年ねんの苦労くろうを振り返ふりかえって涙なみだぐむ人ひとの姿すがたも見みられました。

参加さんかした人ひとは「たくさんの人ひとの支援しえんがあったからこそここまでこれた」とか、「泣ないてばかりはいられない、前まえへ進すすむしかない」などと話はなしていました。

ソース：NHK ニュース