Show Furigana
米大統領選 トランプ氏 1日2州で集会 激戦州で巻き返しに全力
2020-10-15 22:55:51

アメリカ大統領選挙まで3週間を切り、トランプ大統領は週末にかけて、民主党のバイデン氏と激しく争う州を中心に1日に2つの州で集会を開く予定で、有権者に直接支持を訴えて巻き返しに全力を挙げる構えです。

アメリカ大統領選挙は来月3日の選挙まで3週間を切り、全米の世論調査の支持率では民主党のバイデン氏がトランプ大統領をリードする展開が続いています。
トランプ大統領は激戦州を中心に連日選挙集会を開いていて、15日は南部フロリダ州を訪れるのに先立ってノースカロライナ州で大規模な集会を開きました。
この2つの州は前回4年前の選挙でトランプ大統領が接戦を制しましたが、今回は世論調査の支持率の平均値でバイデン氏がわずかに上回っています。
トランプ大統領は演説で「バイデン氏は海外に雇用を流出させ、ノースカロライナ州の労働者を裏切ってきた。われわれはノースカロライナで勝てば再選できる」と述べ、支持を訴えました。
トランプ大統領は16日はフロリダとジョージア、17日もミシガンとウィスコンシンと、1日に2つの州で相次いで集会を開く予定で、有権者に直接支持を訴えて巻き返しに全力を挙げる構えです。
一方、15日に予定されていた大統領候補のテレビ討論会は両陣営の対立で中止となり、日本時間の16日午前、両候補が同時に別のテレビ局が主催する有権者との対話集会に参加する異例の展開となっています。
トランプ大統領は激戦州を中心に連日選挙集会を開いていて、15日は南部フロリダ州を訪れるのに先立ってノースカロライナ州で大規模な集会を開きました。
この2つの州は前回4年前の選挙でトランプ大統領が接戦を制しましたが、今回は世論調査の支持率の平均値でバイデン氏がわずかに上回っています。
トランプ大統領は演説で「バイデン氏は海外に雇用を流出させ、ノースカロライナ州の労働者を裏切ってきた。われわれはノースカロライナで勝てば再選できる」と述べ、支持を訴えました。
トランプ大統領は16日はフロリダとジョージア、17日もミシガンとウィスコンシンと、1日に2つの州で相次いで集会を開く予定で、有権者に直接支持を訴えて巻き返しに全力を挙げる構えです。
一方、15日に予定されていた大統領候補のテレビ討論会は両陣営の対立で中止となり、日本時間の16日午前、両候補が同時に別のテレビ局が主催する有権者との対話集会に参加する異例の展開となっています。
専門家「トランプ氏 逆転するには劇的な何かが必要」

保守系シンクタンク、アメリカン・エンタープライズ研究所のカーリン・ボウマン上級研究員は15日、NHKのインタビューに対し、多くの世論調査で民主党のバイデン氏がリードする中、トランプ大統領が逆転するには「劇的な何かが必要だ」と指摘しました。
この中でボウマン氏は、このあと行われるテレビ局が主催する有権者との対話集会について「トランプ大統領が最近の世論調査で失った支持を取り戻す機会となるかもしれない。トランプ氏は今の状況を変えるためにはかなり劇的な何かが必要だ」と指摘しました。
そのうえで、トランプ大統領が新型コロナウイルスの感染後、速やかに選挙運動を再開させ支持者を集めた集会を開いていることについて「トランプ大統領は有権者と直接ふれあい、政策を訴えることが効果的だと考えているし、実際に支持者を熱狂させてもいる。トランプ大統領は集会で政権の成果や課題を話すことが好きだが、選挙で勝利するためには投票日までにこうしたことをもっと多く行う必要がある」と述べました。
また、トランプ大統領の陣営が激戦州を含む一部の州での選挙運動を縮小させるという報道があることについて、ボウマン氏は「トランプ陣営が資金面で課題があるという話は確かにある。資金などの資源を苦戦している州からまだ勝利の可能性がある州に回している可能性がある」と分析しました。
そして、終盤戦の焦点については「新型コロナウイルス対策は非常に重要でバイデン氏の強みでもある。一方、経済は常に国民の重要な関心事でトランプ大統領に強みがある。私が選挙戦の最終盤に最も注目しているのはこの2つだ」と述べ、新型コロナウイルスと、失速した経済への対応がカギとなるという見方を示しました。
この中でボウマン氏は、このあと行われるテレビ局が主催する有権者との対話集会について「トランプ大統領が最近の世論調査で失った支持を取り戻す機会となるかもしれない。トランプ氏は今の状況を変えるためにはかなり劇的な何かが必要だ」と指摘しました。
そのうえで、トランプ大統領が新型コロナウイルスの感染後、速やかに選挙運動を再開させ支持者を集めた集会を開いていることについて「トランプ大統領は有権者と直接ふれあい、政策を訴えることが効果的だと考えているし、実際に支持者を熱狂させてもいる。トランプ大統領は集会で政権の成果や課題を話すことが好きだが、選挙で勝利するためには投票日までにこうしたことをもっと多く行う必要がある」と述べました。
また、トランプ大統領の陣営が激戦州を含む一部の州での選挙運動を縮小させるという報道があることについて、ボウマン氏は「トランプ陣営が資金面で課題があるという話は確かにある。資金などの資源を苦戦している州からまだ勝利の可能性がある州に回している可能性がある」と分析しました。
そして、終盤戦の焦点については「新型コロナウイルス対策は非常に重要でバイデン氏の強みでもある。一方、経済は常に国民の重要な関心事でトランプ大統領に強みがある。私が選挙戦の最終盤に最も注目しているのはこの2つだ」と述べ、新型コロナウイルスと、失速した経済への対応がカギとなるという見方を示しました。
「激戦州」の情勢は

アメリカの政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス」によりますと、全米を対象にした世論調査の支持率の平均値は、15日時点で
▽バイデン氏が51.7%、
▽トランプ大統領が42.3%と、
バイデン氏が9.4ポイントリードし、その差は先月末より広がっています。
ただ、アメリカの大統領選挙はほとんどの州で1票でも多く獲得した候補者がその州に割り当てられた選挙人のすべてを獲得できる「勝者総取り方式」を採用しているため、選挙人の数が多く両候補者が競り合う「激戦州」での勝敗が当落を左右します。
とりわけ注目されているのが前回、トランプ氏が大方の予想を覆して勝利し、当選する要因となった
▽ミシガン州
▽ペンシルベニア州、
▽ウィスコンシン州の3州と、
▽ノースカロライナ州、
▽アリゾナ州、
▽フロリダ州の合わせて6つの州です。
これらの州の15日時点の支持率の平均値は、いずれもバイデン氏がリードしていて、その差は
▽ミシガン州で7.2ポイント、
▽ペンシルベニア州で6.5ポイント、
▽ウィスコンシン州で6.3ポイント、
▽アリゾナ州で3.5ポイント、
▽ノースカロライナ州で3.3ポイント、
▽フロリダ州で2.7ポイントとなっています。
また、6州の平均値ではバイデン氏のリードは4.9ポイントで、前回、4年前の大統領選挙の同じ時点と比較すると候補者どうしの支持率の差が小さく、激しい争いとなっています。
▽バイデン氏が51.7%、
▽トランプ大統領が42.3%と、
バイデン氏が9.4ポイントリードし、その差は先月末より広がっています。
ただ、アメリカの大統領選挙はほとんどの州で1票でも多く獲得した候補者がその州に割り当てられた選挙人のすべてを獲得できる「勝者総取り方式」を採用しているため、選挙人の数が多く両候補者が競り合う「激戦州」での勝敗が当落を左右します。
とりわけ注目されているのが前回、トランプ氏が大方の予想を覆して勝利し、当選する要因となった
▽ミシガン州
▽ペンシルベニア州、
▽ウィスコンシン州の3州と、
▽ノースカロライナ州、
▽アリゾナ州、
▽フロリダ州の合わせて6つの州です。
これらの州の15日時点の支持率の平均値は、いずれもバイデン氏がリードしていて、その差は
▽ミシガン州で7.2ポイント、
▽ペンシルベニア州で6.5ポイント、
▽ウィスコンシン州で6.3ポイント、
▽アリゾナ州で3.5ポイント、
▽ノースカロライナ州で3.3ポイント、
▽フロリダ州で2.7ポイントとなっています。
また、6州の平均値ではバイデン氏のリードは4.9ポイントで、前回、4年前の大統領選挙の同じ時点と比較すると候補者どうしの支持率の差が小さく、激しい争いとなっています。
副大統領候補 ハリス上院議員 対面活動を一時中止
野党・民主党の副大統領候補、ハリス上院議員は陣営のスタッフが新型コロナウイルスに感染したとして今週中は対面形式での選挙活動を中止すると発表しました。
新型コロナウイルスに感染したのは、ハリス議員と行動を共にしていた広報担当スタッフなど2人です。
ハリス議員本人は2人との濃厚接触はなく、検査でも陰性だったということですが、念のための措置として予定されていた南部ノースカロライナ州での遊説などを中止し、オンライン上での選挙活動に切り替えるとしています。
新型コロナウイルスに感染したのは、ハリス議員と行動を共にしていた広報担当スタッフなど2人です。
ハリス議員本人は2人との濃厚接触はなく、検査でも陰性だったということですが、念のための措置として予定されていた南部ノースカロライナ州での遊説などを中止し、オンライン上での選挙活動に切り替えるとしています。
ソース:NHK ニュース