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奈良「8世紀にペルシャ人が日本の役所で働いていた」
2016-10-06 16:20:00

奈良文化財研究所は、8世紀に日本の首都だった奈良市の遺跡で50年前に見つかった木の板を調べました。この板には「破斯清通」という人の名前が書いてあることがわかりました。
「破斯」は、ペルシャを意味する漢字の「波斯」と読み方が同じです。このため研究所は、この人はペルシャ人だと言っています。板には役所に泊まって仕事をした人たちの名前が書いてあったため、この人が役所で働いていたこともわかったと言っています。
日本の古い歴史を書いた本には、中国に行った日本人たちが736年にペルシャ人を連れて帰ってきたと書いてあります。そして、このペルシャ人が天皇と会ったことも書いてあります。研究所は、天皇と会ったペルシャ人は板に名前が書いてある人と同じ人の可能性があると言っています。
研究所の渡辺晃宏さんは「昔の奈良が国際的なまちだったことがわかります」と話しています。この板は来月1日から奈良市の平城宮跡資料館で見ることができます。
ソース:NHK ニュース