兄あに殺害さつがい 母親ははおやと合あわせ２に人にんの遺体いたい遺棄いきで懲役ちょうえき１いち３さん年ねん

去年きょねん、宮城みやぎ県けん七ヶ浜しちがはま町まちで兄あにを殴なぐって殺害さつがいし、母親ははおやと合あわせて２に人にんの遺体いたいを自宅じたくに遺棄いきしたとして殺人さつじんや死体したい遺棄いきの罪つみに問とわれた次女じじょに、仙台せんだい地方ちほう裁判所さいばんしょは「殺害さつがいに及およぶほどの切迫せっぱくした状況じょうきょうではなく酌量しゃくりょうの余地よちは乏とぼしい」と指摘してきして懲役ちょうえき１いち３さん年ねんの判決はんけつを言い渡いいわたしました。

七ヶ浜しちがはま町まち東宮浜とうぐうはまの佐藤さとう幸江ゆきえ被告ひこく（５ご６ろく）は去年きょねん３月さんがつ、一緒いっしょに住すんでいた兄あにの長一ちょういちさん（当時とうじ５ご６ろく）の頭あたまを殴なぐって殺害さつがいし、自宅じたくの床下ゆかしたに遺棄いきしたほか、去年きょねん７月しちがつから１０月じゅうがつにかけて、母親ははおやのかのさん（当時とうじ８はち７なな）の遺体いたいを庭にわに遺棄いきしたとして殺人さつじんや死体したい遺棄いきの罪つみに問とわれました。

これまでの裁判さいばんで検察けんさつは懲役ちょうえき１いち６ろく年ねんを求刑きゅうけいし、被告ひこくの弁護士べんごしは「認知にんち症しょうを患わずらっていた母親ははおやの介護かいごや世話せわを被告ひこくがすべて行おこない、一切いっさい手伝てつだわなかった兄あにに対にたいするいらだちが増ました末すえの突発とっぱつ的てきな犯行はんこうだ」として、刑けいを軽かるくするよう求もとめました。

３さん日にちの判決はんけつで仙台せんだい地方ちほう裁判所さいばんしょの加藤かとう亮あきら裁判さいばん長ちょうは「兄あにの頭あたまをハンマーで少すくなくとも４よん回かい殴なぐり、突発とっぱつ的てきとはいえ悪質あくしつだ。被告ひこくが主張しゅちょうする殺害さつがいの動機どうきは正当せいとう化かできないうえ、殺害さつがいに及およぶほどの切迫せっぱくした状況じょうきょうではなく酌量しゃくりょうの余地よちは乏とぼしい」と指摘してきしました。
そのうえで、死亡しぼうした母親ははおやを遺棄いきしたことについて、「母親ははおやの葬儀そうぎを行おこなえば兄あにの殺害さつがいが発覚はっかくしてしまうという身勝手みがってな動機どうきだ」などとして佐藤さとう被告ひこくに懲役ちょうえき１いち３さん年ねんを言い渡いいわたしました。

ソース：NHK ニュース