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「憲法9条にノーベル賞を」今後も活動続ける
2016-10-07 10:29:29

憲法9条を持つ日本国民にノーベル平和賞をと訴えてきた実行委員会のメンバーや支援者は神奈川県相模原市の公共施設に集まり、インターネットを通じた中継で発表の様子を見守りました。受賞がかなわなかったことが伝えられると関係者からは惜しむ声があがっていました。
憲法9条にノーベル平和賞を推薦する動きを呼びかけた神奈川県内の主婦、鷹巣直美さんは「残念ながら今回も受賞はなりませんでしたが、72万もの署名に協力してくれた国内外の人たちに感謝します。前回の参議院選挙の結果、改憲勢力が衆参両院で3分の2の議席を占め、憲法は危機に直面しています。平和を願う一人一人の小さな声と力を合わせて、引き続き憲法9条を守り、いかし、世界に広めていきましょう」と話していました。
実行委員会は、来年もノーベル委員会に推薦状を出す準備を進めていくということです。
実行委員会は、来年もノーベル委員会に推薦状を出す準備を進めていくということです。
被団協「草の根の市民の運動に力いれたい」
ノーベル平和賞の受賞を逃した日本被団協=日本原水爆被害者団体協議会の田中煕巳事務局長は「アメリカのオバマ大統領が広島に訪問したことが非常にいい影響を与えていると思っていたが受賞できず残念だ。被爆者は年々、亡くなっているので、生きているうちにノーベル賞を受賞することができたら若い人たちに引き継いでいく動きにつながる。核兵器の廃絶に向けて草の根の市民の運動に広がっていけるよう力を入れていきたい」と話していました。
太平洋のビキニ環礁でアメリカが行った水爆実験で被爆した日本の漁船「第五福竜丸」の元乗組員の大石又七さん(82)は「被団協は平和の団体として今の時代には大事な立場にあると思う。授賞を逃したということは、核に対する社会の緊迫感が薄いのだろう。私は高齢になっているが、命の続く限り核の廃絶を訴えていきたい」と話しています。
広島市出身の被爆者で、多くの国際会議などで核兵器廃絶を訴えてきたサーロー節子さんはカナダ・トロントにある自宅でノーベル平和賞の発表を待ちました。そして、コロンビアのサントス大統領の受賞が発表されると、拍手をしていました。
サーロー節子さんは「内戦で苦しんできたコロンビアを励ますために賞が贈られるのはすばらしいと思います」と述べました。その一方、ことしも被爆者や被爆者団体が受賞しなかったことについて、「過去70年という長い時間にわたって核廃絶に向けて活動してきたのに、被爆者の努力が認められないことについては落胆しました。できれば、高齢になっている被爆者が生きている間に核廃絶ができるよう、もしできなかったとしても、いつか核廃絶が実現するよう今後も訴え続けないといけないと思う」と話していました。
太平洋のビキニ環礁でアメリカが行った水爆実験で被爆した日本の漁船「第五福竜丸」の元乗組員の大石又七さん(82)は「被団協は平和の団体として今の時代には大事な立場にあると思う。授賞を逃したということは、核に対する社会の緊迫感が薄いのだろう。私は高齢になっているが、命の続く限り核の廃絶を訴えていきたい」と話しています。
広島市出身の被爆者で、多くの国際会議などで核兵器廃絶を訴えてきたサーロー節子さんはカナダ・トロントにある自宅でノーベル平和賞の発表を待ちました。そして、コロンビアのサントス大統領の受賞が発表されると、拍手をしていました。
サーロー節子さんは「内戦で苦しんできたコロンビアを励ますために賞が贈られるのはすばらしいと思います」と述べました。その一方、ことしも被爆者や被爆者団体が受賞しなかったことについて、「過去70年という長い時間にわたって核廃絶に向けて活動してきたのに、被爆者の努力が認められないことについては落胆しました。できれば、高齢になっている被爆者が生きている間に核廃絶ができるよう、もしできなかったとしても、いつか核廃絶が実現するよう今後も訴え続けないといけないと思う」と話していました。
ソース:NHK ニュース