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7人死亡の認知症グループホーム火災 社長に無罪判決
2016-10-14 04:55:13

6年前、札幌市で認知症のお年寄りが入居していたグループホームが焼けて7人が死亡した火災で、札幌地方裁判所は業務上過失致死の罪に問われた施設の運営会社の社長に、無罪を言い渡しました。
平成22年3月、札幌市北区にあった認知症のお年寄りのためのグループホーム「みらいとんでん」が全焼して、入居していた男女7人が死亡した火災では、施設の運営会社の谷口道徳社長(58)が十分な防火対策をしていなかったとして、業務上過失致死の罪に問われました。
裁判では、火元とみられる室内のストーブから出火した原因や、火災を予測できたかどうかなどが争点になり、検察側は「社長はストーブに覆いをするなどの防火対策を取っていなかった」として禁錮2年を求刑したのに対し、弁護側は、「当日の担当者がストーブの近くに洗濯物を干すなど、不手際が重なったことが出火の原因で、火災を予測できなかった」として無罪を主張しました。
14日の判決で、札幌地方裁判所は、谷口社長に無罪を言い渡しました。裁判では、検察と弁護団の主張が対立し、争点を絞り込む「公判前整理手続き」が21回にわたって行われるなど、火災の発生から判決までおよそ6年半かかりました。
裁判では、火元とみられる室内のストーブから出火した原因や、火災を予測できたかどうかなどが争点になり、検察側は「社長はストーブに覆いをするなどの防火対策を取っていなかった」として禁錮2年を求刑したのに対し、弁護側は、「当日の担当者がストーブの近くに洗濯物を干すなど、不手際が重なったことが出火の原因で、火災を予測できなかった」として無罪を主張しました。
14日の判決で、札幌地方裁判所は、谷口社長に無罪を言い渡しました。裁判では、検察と弁護団の主張が対立し、争点を絞り込む「公判前整理手続き」が21回にわたって行われるなど、火災の発生から判決までおよそ6年半かかりました。
ソース:NHK ニュース