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豊洲市場問題 専門家会議が初会合 安全性の検証始める
2016-10-15 09:44:10
豊洲市場をめぐる問題を受け、8年ぶりに設置された有識者による「専門家会議」の初会合が15日開かれ、盛り土がなく、地下に空洞があることが明らかになった現状のままで、市場の安全性が確保できるか検証を始めました。
豊洲市場の土壌汚染が問題になったことを受けて設置された「専門家会議」は8年前の平成20年に、市場の敷地全体に盛り土を行うよう東京都に提言しました。
しかし、都がこの提言に反して建物の地下に盛り土を行わず、空洞を設けたことが明らかになったため、「市場の安全性確保の前提が崩れた」として、先月、改めて設置されました。
15日の初会合は、築地市場内にある講堂で5時間にわたって開かれ、およそ100人の市場関係者も傍聴しました。
まず、前回と同じく座長を務める、放送大学和歌山学習センターの平田健正所長が「どうすれば安全安心な市場にできるかが最大の使命だ。事実を確認することが重要で、責任追及の場ではない」と述べました。
また、トップの市場長の更迭に伴い15日付けで就任した、村松明典新市場長は「都政全体への信頼を著しく損ねたことをおわび申し上げる。専門的な見地から検証していただき、信頼回復に取り組む」と述べました。
そして、会議では、盛り土が行われていない豊洲市場の現在の状況を都側が説明したうえで、今後、建物の地下の空洞にある水や大気の安全性について、詳しい分析を進めることなどを確認しました。
一方、市場関係者の声を聞く機会も設けられ、「前回の専門家会議の提言に基づいて対応していればこんなことにはならなかった」という不満や、盛り土をやり直すよう求める意見が出され、都への批判が集中しました。
これに対し、平田座長は「今の市場の構造では盛り土を行うことは難しい。地下の空洞の状況を正確に把握し、どう対策をとるのかが、いちばん大きな課題だ」と答え、あくまで現状のままで市場の安全性が確保できるか検証すべきだという考えを示しました。
しかし、都がこの提言に反して建物の地下に盛り土を行わず、空洞を設けたことが明らかになったため、「市場の安全性確保の前提が崩れた」として、先月、改めて設置されました。
15日の初会合は、築地市場内にある講堂で5時間にわたって開かれ、およそ100人の市場関係者も傍聴しました。
まず、前回と同じく座長を務める、放送大学和歌山学習センターの平田健正所長が「どうすれば安全安心な市場にできるかが最大の使命だ。事実を確認することが重要で、責任追及の場ではない」と述べました。
また、トップの市場長の更迭に伴い15日付けで就任した、村松明典新市場長は「都政全体への信頼を著しく損ねたことをおわび申し上げる。専門的な見地から検証していただき、信頼回復に取り組む」と述べました。
そして、会議では、盛り土が行われていない豊洲市場の現在の状況を都側が説明したうえで、今後、建物の地下の空洞にある水や大気の安全性について、詳しい分析を進めることなどを確認しました。
一方、市場関係者の声を聞く機会も設けられ、「前回の専門家会議の提言に基づいて対応していればこんなことにはならなかった」という不満や、盛り土をやり直すよう求める意見が出され、都への批判が集中しました。
これに対し、平田座長は「今の市場の構造では盛り土を行うことは難しい。地下の空洞の状況を正確に把握し、どう対策をとるのかが、いちばん大きな課題だ」と答え、あくまで現状のままで市場の安全性が確保できるか検証すべきだという考えを示しました。
地下空洞の大気から指針の約7倍の水銀
15日の会議では、豊洲市場の建物の下に設けられた空洞の大気から、国の指針のおよそ7倍となる水銀が検出されたことが報告されました。
調査は、専門家会議が東京都に指示して、市場にある5つの建物の1階と地下に設けられた空洞、それに屋外で先月と今月の2回、大気を採取して行われました。
このうち、青果棟の地下では、先月29日から30日の1回目の調査で、最大で、国の指針のおよそ7倍にあたる1立方メートル当たり0.28マイクログラムの水銀が検出されたほか、今月6日から7日の2回目の調査では最大で、国の指針のおよそ6倍の1立方メートル当たり0.25マイクログラムが検出されたということです。
また水産卸売場棟の地下では、1回目の調査で最大で、国の指針の1.1倍に当たる1立方メートル当たり0.045マイクログラムが検出されたということです。
東京都によりますと、地下の空洞には喚起設備はなく密閉された状態だということです。
会議では、委員から地下水に含まれる水銀が気化した可能性などが指摘されましたが、現時点では原因はわからないとして、どのような調査ができるのか方法を含めて検討することになりました。
調査は、専門家会議が東京都に指示して、市場にある5つの建物の1階と地下に設けられた空洞、それに屋外で先月と今月の2回、大気を採取して行われました。
このうち、青果棟の地下では、先月29日から30日の1回目の調査で、最大で、国の指針のおよそ7倍にあたる1立方メートル当たり0.28マイクログラムの水銀が検出されたほか、今月6日から7日の2回目の調査では最大で、国の指針のおよそ6倍の1立方メートル当たり0.25マイクログラムが検出されたということです。
また水産卸売場棟の地下では、1回目の調査で最大で、国の指針の1.1倍に当たる1立方メートル当たり0.045マイクログラムが検出されたということです。
東京都によりますと、地下の空洞には喚起設備はなく密閉された状態だということです。
会議では、委員から地下水に含まれる水銀が気化した可能性などが指摘されましたが、現時点では原因はわからないとして、どのような調査ができるのか方法を含めて検討することになりました。
ソース:NHK ニュース