認知にんち症しょうの妻つまを殺害さつがいした罪つみ ８はち３さん歳さいの夫おっとに懲役ちょうえき３さん年ねんの判決はんけつ

ことし５月ごがつ、神奈川かながわ県けん藤沢ふじさわ市しの老人ろうじんホームで、認知にんち症しょうの当時とうじ８はち４よん歳さいの妻つまの首くびを絞しめて殺害さつがいしたとして、殺人さつじんの罪つみに問とわれた８はち３さん歳さいの夫おっとについて、横浜よこはま地方ちほう裁判所さいばんしょは「将来しょうらいを悲観ひかんし、妻つまと心中しんじゅうしようとしたもので、動機どうきは短絡たんらく的てきだ」と指摘してきし、懲役ちょうえき３さん年ねんの実刑じっけい判決はんけつを言い渡いいわたしました。

ことし５月ごがつ、神奈川かながわ県けん藤沢ふじさわ市しの介護かいごつき老人ろうじんホームで、夫婦ふうふで入居にゅうきょしている幸田こうだ榮さかえ二郎じろう被告ひこく（８はち３さん）が、認知にんち症しょうの妻つまの冴子さえこさん（当時とうじ８はち４よん）の首くびをロープで絞しめるなどして殺害さつがいしたとして、殺人さつじんの罪つみに問とわれています。

１いち７なな日にちの判決はんけつで、横浜よこはま地方ちほう裁判所さいばんしょの三浦みうら透とおる裁判さいばん長ちょうは「被告ひこくは事件じけんの１いち週間しゅうかんほど前まえに転ころんで頭あたまを打うつなど、体からだに衰おとろえを感かんじ、将来しょうらいを悲観ひかんして心中しんじゅうしようとした。しかし、被告ひこくの状況じょうきょうは差し迫さしせまった状態じょうたいとは言いえず、動機どうきは短絡たんらく的てきだ」と指摘してきし、懲役ちょうえき３さん年ねんの実刑じっけい判決はんけつを言い渡いいわたしました。

このあと裁判さいばん長ちょうが「長年ながねん連れ添つれそった奥おくさんを殺害さつがいしてしまった責任せきにんをきちんと受け止うけとめてください。自分じぶんだけで抱かかえずに、周まわりにもっと相談そうだんして、もっと頼たよってください。そして奥おくさんを供養くようしてください」と被告ひこくに語かたりかけていました。これに対にたいし被告ひこくは深々ふかぶかと頭あたまを下さげて応こたえていました。

ソース：NHK ニュース