志賀しが原発げんぱつ２に号機ごうき 雨水あまみず流入りゅうにゅうトラブルで再発さいはつ防止ぼうし求もとめる

石川いしかわ県けんにある志賀しか原子力げんしりょく発電はつでん所しょ２に号機ごうきで先月せんげつ、大量たいりょうの雨水あまみずが流れ込ながれこみ、１いち階かいにある電気でんき設備せつびで漏電ろうでんするトラブルがあり、原子力げんしりょく規制きせい庁ちょうは、さらに雨水あまみずが流れ込ながれこめば、原子げんし炉ろの非ひ常用じょうようの冷却れいきゃく設備せつびなどの電源でんげんを失うしなうおそれがあったとして、北陸ほくりく電力でんりょくに再発さいはつ防止ぼうしを求もとめました。

志賀しが原発げんぱつ２に号機ごうきでは先月せんげつ２に８はち日にち、前線ぜんせんにともなう大雨おおあめで原子げんし炉ろがある建物たてものの１いち階かいにおよそ６ろくトンの雨水あまみずが流れ込ながれこみ、非ひ常用じょうようの照明しょうめいに電気でんきを送おくる分ぶん電でん盤ばんの１ひとつが漏電ろうでんするトラブルがありました。

北陸電力ほくりくでんりょくは、周辺しゅうへんの排水はいすい路ろが工事こうじ中ちゅうで十分じゅうぶんな排水はいすいができずに道路どうろが冠水かんすいし、その水みずがケーブルを通とおすためのすき間すきまや建物たてもののコンクリートのひび割ひびわれなどを伝つたわって地下ちかに広ひろがったとしています。

１いち９きゅう日にちの原子力げんしりょく規制きせい委員いいん会かいで、事務じむ局きょくの規制きせい庁ちょうはさらに雨水あまみずが流入りゅうにゅうすれば、原子げんし炉ろの非ひ常用じょうようの冷却れいきゃく設備せつびなどに電気でんきを送おくるほかの分ぶん電でん盤ばんも水みずにつかり、安全あんぜん上じょう重要じゅうような機器ききの電源でんげんを失うしなうおそれがあったとして、北陸ほくりく電力でんりょくに原因げんいんの究明きゅうめいと再発さいはつ防止ぼうしを求もとめたと報告ほうこくしました。

原発げんぱつの再さい稼働かどうの前提ぜんていとなる審査しんさの申請しんせいで、北陸ほくりく電力でんりょくは志賀しが原発げんぱつ２に号機ごうきの洪水こうずい対策たいさくについて洪水こうずいが起おきる地形ちけいではないため必要ひつようないとしていて、更さら田た委員いいんは「設備せつびが水みずをかぶることの恐おそろしさは福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつの事故じこで経験けいけんしている。それでもなぜこうしたことが起おこるのか、規制きせいがどのようなことを要求ようきゅうし、事業じぎょう者しゃがどのような方針ほうしんを立たてているか、確認かくにんする必要ひつようがある」と指摘してきしました。

北陸電力ほくりくでんりょくは「規制きせい庁ちょうの指摘してきを真摯しんし（しんし）に受け止うけとめ、再発さいはつ防止ぼうしに努つとめたい」とコメントしています。

「内容ないよう精査せいさし今後こんごの規制きせいに生いかす」

原子力げんしりょく規制きせい委員いいん会かいの田中たなか俊一しゅんいち委員いいん長ちょうは記者きしゃ会見かいけんで、「新あらたな規制きせい基準きじゅんでも水みずの侵入しんにゅうを食い止くいとめる水密すいみつ扉とびらなどの対策たいさくを求もとめているが、今回こんかいのようなトラブルを想定そうていしていなかったという意味いみでは、更さら田た委員いいんも『規制きせいに抜ぬけがあったかも知しれない』と言いっていたので、内容ないようを精査せいさして今後こんごの規制きせいに生いかす必要ひつようがある。規制きせいの強化きょうかや審査しんさのなかでよく見みていく必要ひつようがあるかもしれないので、慎重しんちょうに進すすめたい」と述のべました。

ソース：NHK ニュース