Show Furigana
温泉施設で中毒か 国が安全対策の新基準作る方針
2016-10-21 11:41:43

北海道足寄町の温泉施設で、おととし、入浴中の男性が倒れて意識不明の重体となる事故があり、その後の調査で浴室から国の基準を大幅に上回る硫化水素が検出されたことから、警察が、硫化水素中毒の可能性もあると見て詳しく調べています。事故を受けて環境省は、温泉施設の安全対策に関する新たな基準をつくる方針です。
警察や環境省によりますと、おととし10月、足寄町の温泉施設で、東京から訪れていた男性1人が入浴中に倒れ、意識不明の重体になったということです。これについて環境省が去年9月に施設を調査したところ、浴槽の周辺で、国が示している基準を大きく上回る濃度の硫化水素が検出されました。警察は硫化水素中毒の可能性もあると見て、業務上過失傷害の疑いで詳しく調べています。
国の基準では温泉を浴槽に入れる際には、空気に触れさせて硫化水素の含有量を抑えることを求めていますが、この施設は、浴槽の底から温泉を入れる構造になっていたということです。この温泉施設は事故の直後から休業しています。
一方、環境省によりますと、温泉施設の硫化水素の濃度を定期的に測定する国レベルの決まりはなく、換気口をどこに設けるかなどについても細かな基準がないということです。事故を受けて環境省は先月、専門家による検討会を設置して安全対策を協議していて、今年度中に新たな基準をつくる方針です。
国の基準では温泉を浴槽に入れる際には、空気に触れさせて硫化水素の含有量を抑えることを求めていますが、この施設は、浴槽の底から温泉を入れる構造になっていたということです。この温泉施設は事故の直後から休業しています。
一方、環境省によりますと、温泉施設の硫化水素の濃度を定期的に測定する国レベルの決まりはなく、換気口をどこに設けるかなどについても細かな基準がないということです。事故を受けて環境省は先月、専門家による検討会を設置して安全対策を協議していて、今年度中に新たな基準をつくる方針です。
ソース:NHK ニュース