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相模原殺傷事件機に 障害者のありのままの姿発信
2016-10-26 06:32:23

相模原市で起きた障害者の殺傷事件で容疑者の男が障害者の存在を否定するような発言をしていたことを受けて、地域で暮らす障害者のありのままの姿を映像で発信することで「障害者はいたほうがいい」というメッセージを広げていこうという動きが始まっています。
横浜市のNPO「ぷかぷか」が市内で運営するパン屋やカフェなど4店舗では、知的障害がある人およそ40人が働いています。30年間、特別支援学校で教員を務めた高崎明さんが障害者が地域で働ける場を作ろうと、6年前に開店しました。
高崎さんは、容疑者の「障害者はいないほうがいい」という考えに強い衝撃を受け、事件のあと自身のブログで事件で感じたことや背景にある問題などを問う文章を20回近く発信してきました。
さらに、障害のある人の本当の姿を知ってほしいと、「障害者はいたほうがいい」というメッセージを伝えるプロモーションビデオを作る取り組みを始めました。今月行われた打ち合わせでは、依頼を受けたカメラマンが「親の思いを軸にしてはどうか」と提案したのに対し、高崎さんは「事件は障害者を受け入れていない社会や、生産性の低い人を排除する意識が露骨な形で出たもので、障害者が地域で生きる姿を伝えることこそ意味がある」と指摘するなど議論を重ねました。
そして、始まった撮影では、カメラマンが障害者がパン屋で客の住民に商品を紹介する様子や地元でパレードして交流する様子など地域の中で生き生きと暮らす姿を丁寧に写し取っていきました。
さらに、NPOが地元で開いた秋祭りでは、プロのチェロ奏者と一緒にダウン症の男性が太鼓をたたいて事件の犠牲者を追悼するレクイエムを演奏する様子も撮影されました。高崎さんは集まった地域の人たちに「3か月たってほとんど話題にもならなくなったが、犠牲者のことを忘れてはいけない」と声を詰ませらながら訴えました。
高崎さんは今年度中にも完成させた映像を動画投稿サイトや講演会などで公開することにしていて、どのような映像なら「障害者はいたほうがいい」というメッセージを届けられるのか、試行錯誤を続けることにしています。高崎さんは、「事件を超えるには言葉で反論するのではなく、“一緒に生きていたほうがいい”という日々の事実を身近な所から作っていくしかない。3か月がたち衝撃が薄れているが、ここでしっかり受け止め、あの事件は私たちにとって何だったのか問い続けなければ社会は悪いほうに転がっていってしまう」と話しています。
高崎さんは、容疑者の「障害者はいないほうがいい」という考えに強い衝撃を受け、事件のあと自身のブログで事件で感じたことや背景にある問題などを問う文章を20回近く発信してきました。
さらに、障害のある人の本当の姿を知ってほしいと、「障害者はいたほうがいい」というメッセージを伝えるプロモーションビデオを作る取り組みを始めました。今月行われた打ち合わせでは、依頼を受けたカメラマンが「親の思いを軸にしてはどうか」と提案したのに対し、高崎さんは「事件は障害者を受け入れていない社会や、生産性の低い人を排除する意識が露骨な形で出たもので、障害者が地域で生きる姿を伝えることこそ意味がある」と指摘するなど議論を重ねました。
そして、始まった撮影では、カメラマンが障害者がパン屋で客の住民に商品を紹介する様子や地元でパレードして交流する様子など地域の中で生き生きと暮らす姿を丁寧に写し取っていきました。
さらに、NPOが地元で開いた秋祭りでは、プロのチェロ奏者と一緒にダウン症の男性が太鼓をたたいて事件の犠牲者を追悼するレクイエムを演奏する様子も撮影されました。高崎さんは集まった地域の人たちに「3か月たってほとんど話題にもならなくなったが、犠牲者のことを忘れてはいけない」と声を詰ませらながら訴えました。
高崎さんは今年度中にも完成させた映像を動画投稿サイトや講演会などで公開することにしていて、どのような映像なら「障害者はいたほうがいい」というメッセージを届けられるのか、試行錯誤を続けることにしています。高崎さんは、「事件を超えるには言葉で反論するのではなく、“一緒に生きていたほうがいい”という日々の事実を身近な所から作っていくしかない。3か月がたち衝撃が薄れているが、ここでしっかり受け止め、あの事件は私たちにとって何だったのか問い続けなければ社会は悪いほうに転がっていってしまう」と話しています。
ソース:NHK ニュース