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大川小津波訴訟 石巻市や県の対応に注目
2016-10-26 19:05:54

東日本大震災の津波で犠牲になった宮城県石巻市の大川小学校の児童の遺族が訴えた裁判で、仙台地方裁判所は、26日、避難についての学校側の過失を認め、石巻市などに対し14億円余りの賠償を支払うよう命じました。石巻市などが判決を不服として控訴するかどうか今後の対応が注目されます。
震災の津波で犠牲になった石巻市の大川小学校の74人の児童のうち、23人の児童の遺族が賠償を求めた裁判で仙台地方裁判所は、26日、石巻市と宮城県に対し原告全員にあわせて14億2600万円余りの賠償を支払うよう命じました。
判決の中で高宮健二裁判長は「市の広報車が避難を呼びかけたのを教員らが聞いた時点で津波が到達する危険を予測できた」とした上で、「近くの裏山には小走りで1分程度で移動できた上、過去に児童も登っていた場所で避難するのに支障はなく避難についての過失があった」と指摘しました。
判決を受けて石巻市の亀山市長は記者会見し、控訴するかどうかについて、「判決の内容を精査したうえで、宮城県とも話し合いを進め、できるだけ早く判断したい」と述べました。一方、原告の弁護士は会見で、「宮城県知事や石巻市長は速やかに判決に従うべきだ。被告側が控訴するのであれば、原告側としても対応を検討していきたい」と述べました。今後の石巻市などの対応が注目されます。
判決の中で高宮健二裁判長は「市の広報車が避難を呼びかけたのを教員らが聞いた時点で津波が到達する危険を予測できた」とした上で、「近くの裏山には小走りで1分程度で移動できた上、過去に児童も登っていた場所で避難するのに支障はなく避難についての過失があった」と指摘しました。
判決を受けて石巻市の亀山市長は記者会見し、控訴するかどうかについて、「判決の内容を精査したうえで、宮城県とも話し合いを進め、できるだけ早く判断したい」と述べました。一方、原告の弁護士は会見で、「宮城県知事や石巻市長は速やかに判決に従うべきだ。被告側が控訴するのであれば、原告側としても対応を検討していきたい」と述べました。今後の石巻市などの対応が注目されます。
ソース:NHK ニュース