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学校で確認されたいじめ 昨年度22万4540件
2016-10-27 19:52:37

昨年度、全国の学校で確認されたいじめは22万4000件を超え、前の年度に比べて3万件以上増えたことが、文部科学省の調査でわかりました。専門家は、学校が積極的にいじめを認知した結果ではないかと指摘しています。
文部科学省は全国の教育委員会などを通じて、学校で確認されたいじめの件数を調査しています。
それによりますと、昨年度は、小学校が15万1190件(前年度より2万8456件増)、中学校が5万9422件(6451件増)、高校が1万2654件(1250件増)、特別支援学校が1274件(311件増)で、合わせて22万4540件に上り、前の年度に比べて3万6468件増えました。
このうち小学校は、調査を始めた昭和60年度以降、最も多くなっています。
児童生徒1000人当たりのいじめの件数を都道府県別で見ると、京都府が最も多く90.6件、次いで宮城県が70.8件などとなっている一方、佐賀県は3.5件、香川県は4.5件など、自治体によって最大26倍の開きがありました。
また、3年前に成立した「いじめ防止対策推進法」で命や心身に深刻な影響が及ぶとされる「重大事態」は313件に上りました。このうち、児童生徒が自殺したり自殺を図ったりしたケースは24件、暴行を受けてけがをしたケースは18件、うつ状態になるなど精神的な被害があったケースは78件ありました。
元小学校の校長で、いじめの問題に詳しい早稲田大学教職大学院の遠藤真司客員教授は、「認知件数が増えたのは、これまでいじめとして捉えていなかったものも現場が積極的に認知した結果ではないか。教員は、ささいなことが重大な事態に結びつくという意識を持って、子どもの変化を見逃さないよう、組織的に対応することが重要だ」と話しています。
それによりますと、昨年度は、小学校が15万1190件(前年度より2万8456件増)、中学校が5万9422件(6451件増)、高校が1万2654件(1250件増)、特別支援学校が1274件(311件増)で、合わせて22万4540件に上り、前の年度に比べて3万6468件増えました。
このうち小学校は、調査を始めた昭和60年度以降、最も多くなっています。
児童生徒1000人当たりのいじめの件数を都道府県別で見ると、京都府が最も多く90.6件、次いで宮城県が70.8件などとなっている一方、佐賀県は3.5件、香川県は4.5件など、自治体によって最大26倍の開きがありました。
また、3年前に成立した「いじめ防止対策推進法」で命や心身に深刻な影響が及ぶとされる「重大事態」は313件に上りました。このうち、児童生徒が自殺したり自殺を図ったりしたケースは24件、暴行を受けてけがをしたケースは18件、うつ状態になるなど精神的な被害があったケースは78件ありました。
元小学校の校長で、いじめの問題に詳しい早稲田大学教職大学院の遠藤真司客員教授は、「認知件数が増えたのは、これまでいじめとして捉えていなかったものも現場が積極的に認知した結果ではないか。教員は、ささいなことが重大な事態に結びつくという意識を持って、子どもの変化を見逃さないよう、組織的に対応することが重要だ」と話しています。
ソース:NHK ニュース