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五輪会場見直し 経費削減と質確保のバランスが課題
2016-11-01 19:35:43

東京オリンピック・パラリンピックの競技会場の見直し案について、1日、東京都の調査チームの最終報告が示され、議論の場は4者協議に移ります。さまざまな経費を見直す中で、いかに競技会場としての質を保つかのバランスも問われ、都が今後、ほかの会場のコスト削減に臨むうえでの課題となります。
都の調査チームは、1日、4年後の東京大会の競技会場の見直し案について、いずれの会場も規模の縮小や会場の変更など複数の選択肢を盛り込んだ最終報告を示し、小池知事がこれらを都の提案として採用することを表明しました。
これにより、今後の議論の場は4者協議に移りますが、調査チームの報告書では3つの競技会場について別の場所に変更せず規模を縮小して整備した場合、最大で440億円のコストが削減できるとしました。このうち、東京・臨海部に整備される予定のボート・カヌーの競技会場「海の森水上競技場」について、整備費用が491億円に膨らんだとして見直した結果、最大で298億円にまで削減できるとしています。ただ、これは競技会場を観客席など施設の仕様を仮設施設並みにまで落とす「仮設レベル」として整備した場合で、現行の計画について施設を縮小して整備する場合は30億円増え、328億円となります。この2つの提案には大会後、どれだけ長く使えるのか施設の耐久性に違いがあり、結果として「仮設レベル」の場合、レガシー・遺産としての活用に課題を抱えることになります。
このため、さまざまな経費を見直す中でいかに競技会場としての質を保つかのバランスも問われ、都としては今後、3つの競技会場以外に整備する4つの会場などのコスト削減に臨むうえでの課題となります。
これにより、今後の議論の場は4者協議に移りますが、調査チームの報告書では3つの競技会場について別の場所に変更せず規模を縮小して整備した場合、最大で440億円のコストが削減できるとしました。このうち、東京・臨海部に整備される予定のボート・カヌーの競技会場「海の森水上競技場」について、整備費用が491億円に膨らんだとして見直した結果、最大で298億円にまで削減できるとしています。ただ、これは競技会場を観客席など施設の仕様を仮設施設並みにまで落とす「仮設レベル」として整備した場合で、現行の計画について施設を縮小して整備する場合は30億円増え、328億円となります。この2つの提案には大会後、どれだけ長く使えるのか施設の耐久性に違いがあり、結果として「仮設レベル」の場合、レガシー・遺産としての活用に課題を抱えることになります。
このため、さまざまな経費を見直す中でいかに競技会場としての質を保つかのバランスも問われ、都としては今後、3つの競技会場以外に整備する4つの会場などのコスト削減に臨むうえでの課題となります。
ソース:NHK ニュース