残業ざんぎょうした人ひとの４よん割わりが「サービス残業ざんぎょう」連合れんごう総研そうけん

残業ざんぎょうを行おこなった人ひとの４よん割わりが、残業ざんぎょう代だいが支払しはらわれないいわゆる「サービス残業ざんぎょう」をしている実態じったいがあることが、連合れんごうの研究けんきゅう機関きかんの調査ちょうさでわかりました。

この調査ちょうさは連合れんごう総研そうけんが首都しゅと圏けんや関西かんさい圏けんの企業きぎょうで働はたらく２に０ぜろ歳さいから６ろく４よん歳さいまでの男女だんじょ２に０ぜろ０ぜろ０ぜろ人にんを対象たいしょうに、先月せんげつ、インターネットを通をつうじて行おこなったものです。

この中なかで、ことし９月くがつに残業ざんぎょうを行おこなった人ひとのうち、管理かんり職しょくなどを除のぞく５ご２に４よん人にんについて調しらべたところ、３さん８はち％余あまりに上のぼる２に０ぜろ０ぜろ人にんが残業ざんぎょう代だいが支払しはらわれない「サービス残業ざんぎょう」を行おこなっていたということです。

理由りゆうとしては、「働はたらいた時間じかんどおり申告しんこくしづらい雰囲気ふんいきだから」が２に０ぜろ％、「上司じょうしから言いわれたから」が１いち９きゅう％、「残業ざんぎょう手当てあてに限度げんどがあるから」が１いち７なな％などとなっています。

連合れんごう総研そうけんは「残業ざんぎょうをした人ひとの４よん割わりがサービス残業ざんぎょうをしているというのは深刻しんこくだ。こうした状況じょうきょうでは最悪さいあくの場合ばあい、過労かろう死しや過労かろう自殺じさつにつながることも懸念けねんされる」としています。

専門せんもん家か「無言むごんの圧力あつりょく 職場しょくばにまん延まんえん」

長時間ちょうじかん労働ろうどうの問題もんだいなどに詳くわしい東レとうれ経営けいえい研究所けんきゅうじょの渥美あつみ由喜ゆき主任しゅにん研究けんきゅう員いんは「残業ざんぎょうが増ふえると人件じんけん費ひがかさんでしまうので、『残業ざんぎょう時間じかんをいっぱい申告しんこくするな』という会社かいしゃ側がわの無言むごんの圧力あつりょくが職場しょくばにまん延まんえんしている。日本にっぽんではそうした中なかでも過剰かじょうに質しつの高たかい仕事しごとが要求ようきゅうされ、社員しゃいん側がわも応こたえようとして無理むりをしている」と指摘してきしています。

そのうえで、「サービス残業ざんぎょうが当たり前あたりまえという企業きぎょう風土ふうどがあっても、効率こうりつよい働はたらき方かたをして仕事しごとが終おわったら帰かえるという社員しゃいんの覚悟かくごが必要ひつようだ。また、会社かいしゃ側がわにもそういう社員しゃいんを評価ひょうかする仕組しくみが求もとめられる」と話はなしています。

ソース：NHK ニュース