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「世界津波の日」前に 国連で防災意識高める討論会
2016-11-04 03:16:55

国連が新たに制定した「世界津波の日」を前に、3日ニューヨークの国連本部で津波の被害を減らす対策を話し合う討論会が開かれ日本やチリなどが教育を通じて防災意識を高める重要性を強調しました。
国連は去年、11月5日を「世界津波の日」にすることを決め、これを前に3日、ニューヨークの国連本部で津波を何度も経験している日本やチリ、インドネシアなどとともにその危険性を知り、被害を減らす対策を話し合う討論会を開きました。
この中で、日本の別所国連大使は日本には津波の記録がたくさんあるとしたうえで「記録を残すだけでなく防災の意識として残すことが大事だ」と述べて、教育を通じて防災意識を高める重要性を強調しました。さらに、南米チリのオルギン国連次席大使も「沿岸部では毎月のように避難訓練をしていて、これが防災教育になっている」と述べたほか、インド洋大津波で大きな被害を受けたインドネシアのジャニ国連大使は、教会の鐘やモスクのスピーカーを利用して警戒を呼びかける態勢を取っていることを紹介しました。
国連によりますと、今月5日の「世界津波の日」には、世界24か国で延べ数万人が参加して津波を想定した避難訓練が行われるということです。また、今月25日からは国連との共催で、高知県の黒潮町に世界中から250人の高校生が集まって、津波について学ぶ国際会議が開催されることになっています。
この中で、日本の別所国連大使は日本には津波の記録がたくさんあるとしたうえで「記録を残すだけでなく防災の意識として残すことが大事だ」と述べて、教育を通じて防災意識を高める重要性を強調しました。さらに、南米チリのオルギン国連次席大使も「沿岸部では毎月のように避難訓練をしていて、これが防災教育になっている」と述べたほか、インド洋大津波で大きな被害を受けたインドネシアのジャニ国連大使は、教会の鐘やモスクのスピーカーを利用して警戒を呼びかける態勢を取っていることを紹介しました。
国連によりますと、今月5日の「世界津波の日」には、世界24か国で延べ数万人が参加して津波を想定した避難訓練が行われるということです。また、今月25日からは国連との共催で、高知県の黒潮町に世界中から250人の高校生が集まって、津波について学ぶ国際会議が開催されることになっています。
津波の恐ろしさ 経験者が語る
5日の「世界津波の日」を前に国連本部では、3日討論会が行われたのに続いて、フィジー出身の国連総会議長やチェコ出身のファッションモデルらが津波の恐ろしさを語り、日頃からの備えの大切さを訴えました。
このうちフィジーの外交官出身で国連総会のトムソン議長は幼少期に津波を経験したときの恐怖を語ったうえで「地震や津波対策では日本の経験に学ぶことができる」と述べました。また、2004年のインド洋大津波をタイのプーケットで経験したファッションモデルのペトラ・ネムコバさんは「津波は地震と違って備える時間があるから被害を防げる。きょうを津波の犠牲者ゼロに向けた最初の日にしましょう」と述べました。
このうちフィジーの外交官出身で国連総会のトムソン議長は幼少期に津波を経験したときの恐怖を語ったうえで「地震や津波対策では日本の経験に学ぶことができる」と述べました。また、2004年のインド洋大津波をタイのプーケットで経験したファッションモデルのペトラ・ネムコバさんは「津波は地震と違って備える時間があるから被害を防げる。きょうを津波の犠牲者ゼロに向けた最初の日にしましょう」と述べました。
ソース:NHK ニュース