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豊洲市場 環境アセスメント次第で開場まで長期化も
2016-11-04 08:37:55
築地市場の移転が延期となり、開場のめどが立っていない豊洲市場について、東京都の小池知事は、「5年前に行った環境アセスメント=環境影響評価をやり直す場合には、1年3か月程度かかる」と述べ、今後審議される環境アセスメントの方針次第では、開場まで長期化する可能性もあるという見通しを示しました。
豊洲市場では、東京都が5年前、環境への影響を審査する環境アセスメントを実施しましたが、当時あるとされた盛り土が、その後なかったことが明らかになりました。
これについて小池知事は4日の記者会見で、「アセスメントの評価書は、盛り土がない現状に合わせて変更する必要がある」と述べ、変更の手続きには一定程度の期間がかかる見通しを示しました。
そのうえで、手続きに要する期間は、評価書の変更にとどまる場合は1か月から2か月程度で、評価書を作り直す場合は1年3か月程度かかるとしています。
アセスメントのやり直しが必要かどうかは、現在進めている専門家による建物の安全性の検証結果などを踏まえ、小池知事が有識者で作る審議会に意見を求めたうえで、判断することになります。
ただ、今のところ、専門家による検証結果がいつまとまるのかめどが立っていないうえ、その後、審議会で決まる環境アセスメントの方針次第では、開場まで長期化する可能性も出てきています。
また、小池知事は、豊洲市場への移転延期に伴って発生している業者の損失に対する補償について、「資金繰りなどの不安に的確に対応する」と述べ、補償の範囲や金額などの枠組みを決めるため、弁護士など有識者による検討会を今月中旬に設置し、業者の支援に取り組む考えを明らかにしました。
これについて小池知事は4日の記者会見で、「アセスメントの評価書は、盛り土がない現状に合わせて変更する必要がある」と述べ、変更の手続きには一定程度の期間がかかる見通しを示しました。
そのうえで、手続きに要する期間は、評価書の変更にとどまる場合は1か月から2か月程度で、評価書を作り直す場合は1年3か月程度かかるとしています。
アセスメントのやり直しが必要かどうかは、現在進めている専門家による建物の安全性の検証結果などを踏まえ、小池知事が有識者で作る審議会に意見を求めたうえで、判断することになります。
ただ、今のところ、専門家による検証結果がいつまとまるのかめどが立っていないうえ、その後、審議会で決まる環境アセスメントの方針次第では、開場まで長期化する可能性も出てきています。
また、小池知事は、豊洲市場への移転延期に伴って発生している業者の損失に対する補償について、「資金繰りなどの不安に的確に対応する」と述べ、補償の範囲や金額などの枠組みを決めるため、弁護士など有識者による検討会を今月中旬に設置し、業者の支援に取り組む考えを明らかにしました。
豊洲市場の運営コスト 少なくなる試算
小池知事は、築地市場の豊洲市場への移転延期に伴い、都が負担する1日当たりの運営コストを見直したところ、これまでより200万円少ないおよそ500万円になるという試算を公表しました。
豊洲市場への移転延期に伴い、東京都はこれまで、開場前の豊洲市場の維持・管理の費用が1日当たり700万円かかると説明していて、小池知事は「裏付けがないまま数字がひとり歩きしている」と述べて、試算をやり直すよう指示していました。
その結果、小池知事は4日の定例会見で、都が負担する1日当たりの運営コストを見直したところ、これまでより200万円少ない、およそ500万円になるという試算を公表しました。
内訳は、市場の警備や設備の管理費用などを合わせた「委託料」が、人件費の削減で、これまでより218万円少ない142万円になった一方で、電気、水道などの「光熱水費」は20万円ほど増えて361万円になり、合わせて503万円になったとしています。
また、開場後にかかる運営コストについても試算したところ、光熱水費のほか清掃費用などが加わり、2100万円に上ることがわかったとしています。
小池知事は「市場のビジネスモデルを持続可能なものにするには、経費をしっかりチェックして、工夫していくべきだ。業者の皆さんに迷惑をかけないよう万全の対策をしていきたい」と述べて、コスト削減にさらに努める考えを示しました。
豊洲市場への移転延期に伴い、東京都はこれまで、開場前の豊洲市場の維持・管理の費用が1日当たり700万円かかると説明していて、小池知事は「裏付けがないまま数字がひとり歩きしている」と述べて、試算をやり直すよう指示していました。
その結果、小池知事は4日の定例会見で、都が負担する1日当たりの運営コストを見直したところ、これまでより200万円少ない、およそ500万円になるという試算を公表しました。
内訳は、市場の警備や設備の管理費用などを合わせた「委託料」が、人件費の削減で、これまでより218万円少ない142万円になった一方で、電気、水道などの「光熱水費」は20万円ほど増えて361万円になり、合わせて503万円になったとしています。
また、開場後にかかる運営コストについても試算したところ、光熱水費のほか清掃費用などが加わり、2100万円に上ることがわかったとしています。
小池知事は「市場のビジネスモデルを持続可能なものにするには、経費をしっかりチェックして、工夫していくべきだ。業者の皆さんに迷惑をかけないよう万全の対策をしていきたい」と述べて、コスト削減にさらに努める考えを示しました。
ソース:NHK ニュース