Show Furigana
インドネシアで「稲むらの火」を広める取り組み
2016-11-04 21:56:38
11月5日は国連が制定した「世界津波の日」です。この日を制定した理由となり、高台に避難することの大切さを今に伝えている日本の逸話を広めようという取り組みが、12年前、大津波の被害に遭ったインドネシアで広がっています。
この逸話は、およそ160年前、今の和歌山県を大津波が襲った際、村の商人が自分の財産である稲の束に火をつけて住民を高台に導き、多くの命を救ったもので、「稲むらの火」として知られています。
この出来事があったのが11月5日だったことから、国連は去年、この日を「世界津波の日」とすることを決めました。
2004年、インド洋大津波で壊滅的な被害を受けたインドネシアでは、自分の財産を犠牲にして住民を高台に避難させたこの教訓を学び、後世に伝えようという取り組みが行われています。
最も多くの犠牲者が出たアチェ州の津波博物館には、「稲むらの火」の教訓をパネルや再現ビデオなどで紹介するコーナーが設けられ、訪れた人の関心を集めています。
また、この展示を企画した津波防災の研究者、ムザイリン・アファンさんは、みずからが教える地元の大学でも「稲むらの火」の逸話を教材として取り上げ、津波の教訓を伝えています。
ムザイリンさんは、津波で家族8人を失った経験から、将来を担う子どもたちにこそ身を守る方法を伝えたいと、大学の教え子たちとともに「稲むらの火」の教訓を歌にし、地震が起きたらすぐに高台に避難することの大切さを訴える活動も進めています。
ムザイリンさんは「災害が来たらどう行動すべきか、『稲むらの火』の精神をわれわれは共有すべきです。インドネシア全土、さらには世界中に広がることを願っています」と話していて、和歌山とアチェを結ぶ津波の教訓は、海を越え、インドネシアに広がり始めています。
この出来事があったのが11月5日だったことから、国連は去年、この日を「世界津波の日」とすることを決めました。
2004年、インド洋大津波で壊滅的な被害を受けたインドネシアでは、自分の財産を犠牲にして住民を高台に避難させたこの教訓を学び、後世に伝えようという取り組みが行われています。
最も多くの犠牲者が出たアチェ州の津波博物館には、「稲むらの火」の教訓をパネルや再現ビデオなどで紹介するコーナーが設けられ、訪れた人の関心を集めています。
また、この展示を企画した津波防災の研究者、ムザイリン・アファンさんは、みずからが教える地元の大学でも「稲むらの火」の逸話を教材として取り上げ、津波の教訓を伝えています。
ムザイリンさんは、津波で家族8人を失った経験から、将来を担う子どもたちにこそ身を守る方法を伝えたいと、大学の教え子たちとともに「稲むらの火」の教訓を歌にし、地震が起きたらすぐに高台に避難することの大切さを訴える活動も進めています。
ムザイリンさんは「災害が来たらどう行動すべきか、『稲むらの火』の精神をわれわれは共有すべきです。インドネシア全土、さらには世界中に広がることを願っています」と話していて、和歌山とアチェを結ぶ津波の教訓は、海を越え、インドネシアに広がり始めています。
ソース:NHK ニュース