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1票の格差 7月参院選は「違憲状態」 仙台高裁
2016-11-07 06:33:32

ことし7月の参議院選挙で、いわゆる1票の格差が最大で3.08倍だったことについて、仙台高等裁判所は「違憲の問題が生じる程度の著しい不平等状態にあった」として、「違憲状態」だったとする判決を言い渡しました。一方で、選挙の無効を求める訴えは認めませんでした。
7月の参議院選挙では、選挙区によって議員1人当たりの有権者の数に最大で3.08倍の格差があり、弁護士などのグループが「投票価値の平等に反し、憲法に違反する」として、選挙の無効を求める訴えを全国で起こしました。
このうち宮城、青森、岩手、福島、山形の5つの県の選挙区を対象にした判決で、仙台高等裁判所の市村弘裁判長は「去年の法改正で合区などの措置がとられて格差は縮小したが、3倍を超える格差を合理的に説明することはできず、違憲の問題が生じる程度の著しい不平等状態にあった」として、「違憲状態」だったという判断を示しました。
一方で、「国会は、平成31年の選挙までに制度の見直しを検討するなど是正の取り組みをしていて、憲法違反とまでは言えない」として、選挙の無効は認めませんでした。
参議院選挙の1票の格差をめぐっては、最高裁判所が、最大で4.77倍だった3年前の選挙を「違憲状態」と判断し、ことしの選挙では、定数是正のためいわゆる「合区」が初めて導入されて格差が縮小していました。
一連の裁判の判決はこれで15件となり、「違憲状態」が10件、「合憲」が5件となっています。
このうち宮城、青森、岩手、福島、山形の5つの県の選挙区を対象にした判決で、仙台高等裁判所の市村弘裁判長は「去年の法改正で合区などの措置がとられて格差は縮小したが、3倍を超える格差を合理的に説明することはできず、違憲の問題が生じる程度の著しい不平等状態にあった」として、「違憲状態」だったという判断を示しました。
一方で、「国会は、平成31年の選挙までに制度の見直しを検討するなど是正の取り組みをしていて、憲法違反とまでは言えない」として、選挙の無効は認めませんでした。
参議院選挙の1票の格差をめぐっては、最高裁判所が、最大で4.77倍だった3年前の選挙を「違憲状態」と判断し、ことしの選挙では、定数是正のためいわゆる「合区」が初めて導入されて格差が縮小していました。
一連の裁判の判決はこれで15件となり、「違憲状態」が10件、「合憲」が5件となっています。
ソース:NHK ニュース