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熊本地震で被災のサントリー工場 半年ぶりに生産再開
2016-11-08 05:10:06

大手飲料メーカーのサントリーは、ことし4月の熊本地震で被害を受け操業を停止していた熊本県内の工場で、ビールの生産をおよそ半年ぶりに再開しました。
熊本県嘉島町にあるサントリーの九州熊本工場はビールや飲料水などを生産していましたが、震度7の揺れを観測した4月の地震で大きな被害を受け、操業を停止していました。その後、復旧工事などを続けていて、8日、およそ半年ぶりにビールの生産を再開しました。
8日は工場でビールの仕込み式が行われ、嘉島町の荒木泰臣町長やサントリービールの水谷徹社長らが麦汁の入ったタンクにホップを加えました。
サントリービールの水谷社長は「従業員や地域の皆さんの協力を得て、ようやく再開にたどり着くことができた。まずは熊本県向けの出荷を再開し、徐々にエリアを拡大していきたい」と話していました。
生産再開に合わせて、本人の希望などで県外の工場で働いていたおよそ30人の従業員のほとんどが戻ったということです。また、生産したビールは来月中旬から出荷される予定です。
一方、この工場で生産していた飲料水やお茶は、ラインの被害が大きかったため復旧工事が続いていて、生産の再開は来年春以降になる見通しだということです。
8日は工場でビールの仕込み式が行われ、嘉島町の荒木泰臣町長やサントリービールの水谷徹社長らが麦汁の入ったタンクにホップを加えました。
サントリービールの水谷社長は「従業員や地域の皆さんの協力を得て、ようやく再開にたどり着くことができた。まずは熊本県向けの出荷を再開し、徐々にエリアを拡大していきたい」と話していました。
生産再開に合わせて、本人の希望などで県外の工場で働いていたおよそ30人の従業員のほとんどが戻ったということです。また、生産したビールは来月中旬から出荷される予定です。
一方、この工場で生産していた飲料水やお茶は、ラインの被害が大きかったため復旧工事が続いていて、生産の再開は来年春以降になる見通しだということです。
被災の大手企業の工場はすべて再開
熊本県によりますと、サントリーの工場の生産再開で、地震で被害を受けた大手企業の工場はすべて生産を再開したということですが、中小企業の中には地震前の生産水準にいたっていない工場もあるということです。
会見した嘉島町の荒木泰臣町長は「工場の従業員は、操業再開までの間、ボランティアとして町の避難所で支援もしてくれました。一日も早く全面再開して、この工場のビールや清涼飲料水が出回ってほしい」と話していました。
また、熊本県の蒲島知事は「県内には大手企業の工場がたくさんあるが、被害が大きかったサントリーの工場の復旧は本格復興のシンボルだと思っています。中小企業はいまだに復旧の途中にあるので、県としても支援を続けていきたい」と話していました。
会見した嘉島町の荒木泰臣町長は「工場の従業員は、操業再開までの間、ボランティアとして町の避難所で支援もしてくれました。一日も早く全面再開して、この工場のビールや清涼飲料水が出回ってほしい」と話していました。
また、熊本県の蒲島知事は「県内には大手企業の工場がたくさんあるが、被害が大きかったサントリーの工場の復旧は本格復興のシンボルだと思っています。中小企業はいまだに復旧の途中にあるので、県としても支援を続けていきたい」と話していました。
県外で働いていた従業員 ほとんどが戻る
ことし4月の熊本地震で大きな被害を受けたサントリーの九州熊本工場では、すべての生産ラインの操業を停止したあと、従業員のうち1割にあたるおよそ30人が県外の工場で働いていました。
サントリーの県外の工場が増産するのを支援するためでしたが、8日の生産再開までにほとんどが熊本に戻りました。
このうち、ビールの醸造を担当する園田祐樹さんは、6月から京都府のビール工場で働いていましたが、生産再開の準備のため、9月に熊本に戻りました。
生産再開初日の8日、園田さんは、仕込みを行っている麦汁の味の確認や、設備の稼働状況を点検などにあたっていました。
園田さんは「地震発生からしばらくの間は、工場の詳細な被害状況もわからず、再開できるのかが不安でした。やっと、いつもどおりの仕事ができてうれしい。おいしいビールを作っていきたいです」と話していました。
一方、阿蘇地方の天然水を生かした飲料水やお茶は、ラインの被害が大きかったため復旧工事が続いていて、生産の再開は来年春以降になる見通しだということです。
また、工場は年間およそ10万人が見学に訪れる観光施設にもなっていましたが、見学は来年5月ごろまで再開できない見通しです。
九州熊本工場の橋本猛工場長は「全面復旧に向けてはまだ課題がたくさんあるが、いち早く復旧して阿蘇の天然水をアピールしていきたい」と話していました。
サントリーの県外の工場が増産するのを支援するためでしたが、8日の生産再開までにほとんどが熊本に戻りました。
このうち、ビールの醸造を担当する園田祐樹さんは、6月から京都府のビール工場で働いていましたが、生産再開の準備のため、9月に熊本に戻りました。
生産再開初日の8日、園田さんは、仕込みを行っている麦汁の味の確認や、設備の稼働状況を点検などにあたっていました。
園田さんは「地震発生からしばらくの間は、工場の詳細な被害状況もわからず、再開できるのかが不安でした。やっと、いつもどおりの仕事ができてうれしい。おいしいビールを作っていきたいです」と話していました。
一方、阿蘇地方の天然水を生かした飲料水やお茶は、ラインの被害が大きかったため復旧工事が続いていて、生産の再開は来年春以降になる見通しだということです。
また、工場は年間およそ10万人が見学に訪れる観光施設にもなっていましたが、見学は来年5月ごろまで再開できない見通しです。
九州熊本工場の橋本猛工場長は「全面復旧に向けてはまだ課題がたくさんあるが、いち早く復旧して阿蘇の天然水をアピールしていきたい」と話していました。
ソース:NHK ニュース