Show Furigana
収賄容疑で逮捕の主査 入札数日前に資料渡したか
2016-11-09 09:24:32

埼玉県内にある浄水場の工事の入札をめぐる汚職事件で、収賄の疑いで逮捕された主査が、入札の数日前に工事に関する詳細な資料を贈賄の疑いが持たれている企業側に渡していたことが、警視庁への取材でわかりました。
この事件は、埼玉県の「坂戸、鶴ヶ島水道企業団」の浄水課の主査、鴨志田穂積容疑者(60)が、この企業団が管理する浄水場の工事をめぐって、東京・足立区の「協和水環境システムズ」が工事を受注できるよう入札で便宜を図った見返りに、去年9月ごろ、元社長の秋山信芳容疑者(48)から現金20万円の賄賂を受け取ったとして、収賄の疑いで逮捕されたものです。
警視庁のこれまでの調べで、鴨志田主査は、浄水施設の維持や運転管理を担当し、入札に関する情報を知る立場にあったということですが、その後の調べで、去年6月、浄水場の工事の入札が行われる数日前に、秋山元社長に工事に関する詳細な資料を渡していたことがわかりました。
警視庁は、便宜を図った詳しい経緯などについて、さらに調べを進めています。
警視庁によりますと、調べに対し、2人とも容疑を否認し、このうち、鴨志田主査は「現金を受け取るなどしたが、元社長の会社を有利にする目的ではなかった」と供述しているということです。
警視庁のこれまでの調べで、鴨志田主査は、浄水施設の維持や運転管理を担当し、入札に関する情報を知る立場にあったということですが、その後の調べで、去年6月、浄水場の工事の入札が行われる数日前に、秋山元社長に工事に関する詳細な資料を渡していたことがわかりました。
警視庁は、便宜を図った詳しい経緯などについて、さらに調べを進めています。
警視庁によりますと、調べに対し、2人とも容疑を否認し、このうち、鴨志田主査は「現金を受け取るなどしたが、元社長の会社を有利にする目的ではなかった」と供述しているということです。
水道企業団トップが会見で陳謝
主査が逮捕されたことを受けて、「坂戸、鶴ヶ島水道企業団」のトップの企業長を務める鶴ヶ島市の藤縄善朗市長は、記者会見を開き、「市民や関係者に多大なご迷惑をかけることになり、深くおわびする」と陳謝しました。そのうえで、藤縄市長は、逮捕された主査が11年半にわたって異動をせず、同じ浄水課で工事の設計などの担当を続けていたことが、業者との癒着につながったのではないかという見方を示し、「主査が担当していた仕事は、専門性が高く、上司のチェックもうまく機能しなかったのかもしれない」と述べ、再発防止に取り組む考えを示しました。
ソース:NHK ニュース