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学校の洋式トイレは4割余 厳しい財政状況が背景か
2016-11-10 04:51:45

家庭では洋式のトイレが一般化するなか、子どもたちが学校で使用するトイレは洋式の割合が全体の4割余りにとどまることがわかりました。文部科学省は、洋式化が進まない背景の1つに、自治体の厳しい財政状況があると見ています。
この調査は、文部科学省が公立の小中学校2万9000校余りを対象に初めて実施しました。その結果、合わせておよそ140万のトイレのうち和式の割合は56.7%、洋式が43.3%で、洋式の設置率は全体の半数以下にとどまりました。このうち、洋式の設置率が最も高かった都道府県は、神奈川県で58.4%、一方、最も低かったのは、山口県で26.7%でした。
学校のトイレは、家庭内で洋式が一般化し、和式の使い方を知らない子どもが増えたり、学校が災害時に避難所となった場合、和式だと足腰の弱い高齢者が使いづらかったりするため、洋式に切り換える自治体も増えています。
しかし、自治体の中には、公衆トイレなどがまだ和式のため、学校で使い方を教える必要があるとして、和式を使い続けているところがある一方、厳しい財政状況のため、洋式への切り替えが進まないところも少なくありません。
神奈川県の中で洋式の設置率が29.3%と最も低い小田原市は、限られた予算を学校の補修工事などに優先的に当てているため、トイレの工事が後回しになっているということです。
文部科学省は現在、工事費用の3分の1を補助していますが、「学校は災害時の避難所に使われることもあるので、子どもだけでなく高齢者などの視点も入れる必要がある。予算の確保も含めて検討したい」と話しています。
学校のトイレは、家庭内で洋式が一般化し、和式の使い方を知らない子どもが増えたり、学校が災害時に避難所となった場合、和式だと足腰の弱い高齢者が使いづらかったりするため、洋式に切り換える自治体も増えています。
しかし、自治体の中には、公衆トイレなどがまだ和式のため、学校で使い方を教える必要があるとして、和式を使い続けているところがある一方、厳しい財政状況のため、洋式への切り替えが進まないところも少なくありません。
神奈川県の中で洋式の設置率が29.3%と最も低い小田原市は、限られた予算を学校の補修工事などに優先的に当てているため、トイレの工事が後回しになっているということです。
文部科学省は現在、工事費用の3分の1を補助していますが、「学校は災害時の避難所に使われることもあるので、子どもだけでなく高齢者などの視点も入れる必要がある。予算の確保も含めて検討したい」と話しています。
ソース:NHK ニュース