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伊方原発 再稼働後初の重大事故想定した訓練
2016-11-11 07:56:01

ことし8月に再稼働した愛媛県にある伊方原子力発電所で地震とともに重大な事故が発生したという想定で、住民など2万人余りが参加した大規模な訓練が行われました。熊本地震を踏まえ、道路の寸断で孤立した住民が地域の漁港から小型の船を使って避難する訓練などを初めて行いました。
訓練は8月に再稼働した伊方原発3号機で地震とともに重大な事故が発生したという想定で、住民や、愛媛県、国、四国電力など90機関からおよそ2万3000人が参加しました。
原発が付け根付近にある佐田岬半島では、4月の熊本地震で被災地の道路に被害が相次いだことを教訓に、道路の寸断で住民が孤立したという想定で、地域の漁港から小型の船を使って避難する訓練が今回初めて行われました。住民13人が参加し、原発の沖を通って60キロほど離れた港まで避難しました。屋内退避先となっている福祉施設では、放射性物質の侵入を防ぐ訓練が行われ、フィルターで放射性物質を取り除く装置を実際に稼働させました。
伊方原発をめぐり、愛媛県などは、熊本地震の教訓も踏まえて避難計画の見直しを進めていますが、孤立したときなどに屋内退避する施設のうち放射線防護の対策がとられているのは10か所にとどまり、現状では住民の一部しか受け入れられないなど、課題が山積しています。大規模な訓練は、3号機の再稼働後初めてで愛媛県などは、訓練の結果を踏まえ、避難計画の実効性を検証することにしています。
原発が付け根付近にある佐田岬半島では、4月の熊本地震で被災地の道路に被害が相次いだことを教訓に、道路の寸断で住民が孤立したという想定で、地域の漁港から小型の船を使って避難する訓練が今回初めて行われました。住民13人が参加し、原発の沖を通って60キロほど離れた港まで避難しました。屋内退避先となっている福祉施設では、放射性物質の侵入を防ぐ訓練が行われ、フィルターで放射性物質を取り除く装置を実際に稼働させました。
伊方原発をめぐり、愛媛県などは、熊本地震の教訓も踏まえて避難計画の見直しを進めていますが、孤立したときなどに屋内退避する施設のうち放射線防護の対策がとられているのは10か所にとどまり、現状では住民の一部しか受け入れられないなど、課題が山積しています。大規模な訓練は、3号機の再稼働後初めてで愛媛県などは、訓練の結果を踏まえ、避難計画の実効性を検証することにしています。
対岸の大分県へ避難 住民受け入れの訓練
海を隔てた大分県では、愛媛県から避難してくる住民を受け入れる手順を確認する訓練が行われました。
伊方原発での事故を想定した住民の避難計画では、一部の住民が海を隔てた大分県内に避難することになっています。
伊方原発が立地する愛媛県の佐田岬半島の大分県寄りにある港では、11日朝、60人余りの住民がフェリーなどに乗り込み、正午前に大分市と津久見市の港に到着しました。
2つの港の岸壁では、避難してきた住民の体に放射性物質が付着していないか調べるスクリーニング検査の訓練が行われました。
また、津久見市では、港から避難所まで陸上自衛隊の車両で住民を移送する訓練も初めて行われました。
大分県は11日の訓練の結果を踏まえ、避難計画の実効性を高めていきたいとしています。
伊方原発での事故を想定した住民の避難計画では、一部の住民が海を隔てた大分県内に避難することになっています。
伊方原発が立地する愛媛県の佐田岬半島の大分県寄りにある港では、11日朝、60人余りの住民がフェリーなどに乗り込み、正午前に大分市と津久見市の港に到着しました。
2つの港の岸壁では、避難してきた住民の体に放射性物質が付着していないか調べるスクリーニング検査の訓練が行われました。
また、津久見市では、港から避難所まで陸上自衛隊の車両で住民を移送する訓練も初めて行われました。
大分県は11日の訓練の結果を踏まえ、避難計画の実効性を高めていきたいとしています。
ソース:NHK ニュース