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豊洲市場専門家会議 検出の水銀は地下水が気化と判断
2016-11-12 09:08:35

豊洲市場の安全性を検証する有識者による「専門家会議」の2回目の会合が開かれ、建物の地下の空洞から検出された水銀は地下水が気化したものだという分析結果が示され、今後、空洞の換気などの対策を検討していくことを確認しました。
12日に築地市場内の講堂で開かれた会合では、前回に続いて豊洲市場の地下に設けられた空洞の大気などの測定結果が報告され、このうち、青果棟の地下の大気からは今月初めの測定で、国の指針のおよそ2倍の水銀が検出されたことが示されました。
青果棟の地下の大気については、ことし9月の測定で、国の指針のおよそ7倍に当たる水銀が検出され、その後、徐々に数値は下がっているものの、合わせて6回にわたるこれまでのすべての測定で水銀が検出されたことになります。
12日の会議では、前回の時点では特定できないとした水銀を含む大気の発生源について検討が行われ、都側から、空洞にたまった地下水に含まれるごく微量の水銀が気化したものだとする分析結果が示されました。
これについて、専門家会議の座長を務める放送大学和歌山学習センターの平田健正所長は「地下の空洞は、市場関係者などが頻繁に出入りする場所ではないため直ちに影響はない」としながらも、「地下水の水銀は閉じられた空間で気化すると高い濃度になる」と指摘しました。
そのうえで、今後はまず、空洞を換気する必要があり、さらに、たまった地下水を一度抜いたうえで、再び大気中の水銀濃度を測るなどして引き続き対策を検討していくことを確認しました。
一方、12日の会合にも多くの市場関係者が傍聴に訪れ、議論を受けて、「生鮮食品を扱う市場で水銀が検出されている以上、豊洲市場で営業を行うことができない」などと述べ、移転に対する不安を訴えました。
青果棟の地下の大気については、ことし9月の測定で、国の指針のおよそ7倍に当たる水銀が検出され、その後、徐々に数値は下がっているものの、合わせて6回にわたるこれまでのすべての測定で水銀が検出されたことになります。
12日の会議では、前回の時点では特定できないとした水銀を含む大気の発生源について検討が行われ、都側から、空洞にたまった地下水に含まれるごく微量の水銀が気化したものだとする分析結果が示されました。
これについて、専門家会議の座長を務める放送大学和歌山学習センターの平田健正所長は「地下の空洞は、市場関係者などが頻繁に出入りする場所ではないため直ちに影響はない」としながらも、「地下水の水銀は閉じられた空間で気化すると高い濃度になる」と指摘しました。
そのうえで、今後はまず、空洞を換気する必要があり、さらに、たまった地下水を一度抜いたうえで、再び大気中の水銀濃度を測るなどして引き続き対策を検討していくことを確認しました。
一方、12日の会合にも多くの市場関係者が傍聴に訪れ、議論を受けて、「生鮮食品を扱う市場で水銀が検出されている以上、豊洲市場で営業を行うことができない」などと述べ、移転に対する不安を訴えました。
ソース:NHK ニュース