原発げんぱつ避難ひなんいじめ問題もんだい 情報じょうほう提供ていきょうも学校がっこうが重大じゅうだい事態じたいと判断はんだんせず

東京とうきょう電力でんりょく福島ふくしま第だい一いち原子力げんしりょく発電はつでん所しょの事故じこで福島ふくしま県けんから横浜よこはま市しに自主じしゅ避難ひなんしてきた生徒せいとがいじめを受うけていた問題もんだいで、生徒せいとが多額たがくの金きんを同級生どうきゅうせいに払はらわされているという情報じょうほうを両親りょうしんや警察けいさつが伝つたえていたのに、学校がっこうが重大じゅうだいな事態じたいだと判断はんだんしていなかったことがわかりました。横浜よこはま市し教育きょういく委員いいん会かいは、早はやければ今月こんげつ中ちゅうにも担当たんとう者しゃへの聞きき取とりを始はじめ、当時とうじの対応たいおうを検証けんしょうすることにしています。

この問題もんだいは、原発げんぱつ事故じこで横浜よこはま市しに自主じしゅ避難ひなんしてきた現在げんざい中学ちゅうがく１いち年ねんの男子だんし生徒せいとが、転校てんこう先さきの小学校しょうがっこうでいじめを受うけていたもので、横浜よこはま市し教育きょういく委員いいん会かいの第三者だいさんしゃ委員いいん会かいは、学校がっこうなどの対応たいおうが遅おくれたとして、「教育きょういくの放棄ほうきに等ひとしい」と厳きびしく非難ひなんしています。

この問題もんだいで、おととし６月ろくがつ、両親りょうしんが「遊あそぶ金きんとして同級生どうきゅうせいに合あわせて１いち５ご０ぜろ万まん円えんほどを渡わたした」と学校がっこうに被害ひがいを訴うったえたほか、１１月じゅういちがつには警察けいさつからも同様どうようの情報じょうほうが学校がっこうに寄よせられましたが、いじめ防止ぼうし対策たいさく推進すいしん法ほうに基もとづく「重大じゅうだい事態じたい」には当あたらないと判断はんだんされていたことが、教育きょういく委員いいん会かいなどへの取材しゅざいでわかりました。

法律ほうりつでは、心身しんしんや財産ざいさんに重大じゅうだいな被害ひがいが生しょうじた疑うたがいがある場合ばあいは「重大じゅうだい事態じたい」として調査ちょうさするよう求もとめていて、横浜よこはま市しは、当時とうじの対応たいおうは不適切ふてきせつだったとしています。

教育きょういく委員いいん会かいは、小学校しょうがっこうの校長こうちょうや副ふく校長こうちょう、それに教育きょういく委員いいん会かいの窓口まどぐちとなった職員しょくいんなどへの聞きき取とりを早はやければ今月こんげつ中ちゅうにも始はじめ、当時とうじの対応たいおうを検証けんしょうすることにしています。

ソース：NHK ニュース