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COP22閉幕 今後2年間で温暖化対策のルール作り
2016-11-19 03:37:39

北アフリカのモロッコで開かれていた地球温暖化対策の国連の会議、COP22は、すべての国が温暖化対策に取り組むことを定めたパリ協定の具体的なルールを今後2年間で作ることなどを決め、閉幕しました。
今月7日からモロッコで開かれていたCOP22では、各国が5年ごとに国連に提出する温室効果ガスの削減目標をどう評価し検証するかなど、パリ協定のルール作りのスケジュールを決められるかが、焦点の一つになっていました。
最終日は、このスケジュールなどについて採択が行われ、2018年までの今後2年間でルールを作ることや、削減目標の評価や検証のしかたについて、来年2月に各国が国連に意見書を提出するなど来年行う作業の日程を決めたうえで、日本時間19日昼前、閉幕しました。
今回、ルール作りの方針に一定の道筋がついたことで、今後は、世界各国が協調して協定に基づく対策を実行できるかが焦点になります。
閉幕にあたって来年のCOP23の議長国、フィジーの代表が、地球温暖化に懐疑的で、協定から脱退する意向を示しているアメリカのトランプ次期大統領に対し、「私たちの国は自然災害が頻発し、大きな被害を受けている。私たちの国に来て現状を見てもらいたい」と、温暖化による危機的な状況を強い口調で訴え、会場から盛んな拍手が送られていました。
最終日は、このスケジュールなどについて採択が行われ、2018年までの今後2年間でルールを作ることや、削減目標の評価や検証のしかたについて、来年2月に各国が国連に意見書を提出するなど来年行う作業の日程を決めたうえで、日本時間19日昼前、閉幕しました。
今回、ルール作りの方針に一定の道筋がついたことで、今後は、世界各国が協調して協定に基づく対策を実行できるかが焦点になります。
閉幕にあたって来年のCOP23の議長国、フィジーの代表が、地球温暖化に懐疑的で、協定から脱退する意向を示しているアメリカのトランプ次期大統領に対し、「私たちの国は自然災害が頻発し、大きな被害を受けている。私たちの国に来て現状を見てもらいたい」と、温暖化による危機的な状況を強い口調で訴え、会場から盛んな拍手が送られていました。
山本環境相「世界の温暖化対策の流れに変わりがない」
COP22の閉幕にあたって、山本環境大臣は記者団に対し、「今回の会議は世界各国が一致してパリ協定を守るという思いを出せたうえ、世界の温暖化対策の流れに変わりがないことをアピールできた」と述べ、COP22の成果を強調しました。
専門家「 今後の交渉で日本が中心的な役割を」
今回のCOP22で、パリ協定の具体的なルールを今後2年間で作ることなど詳細なスケジュールが決まったことについて、温暖化対策の国際交渉に詳しい専門家は「パリ協定を本格的に始動していこうという各国の意志が示された」と交渉の進展を評価するとともに、今後の交渉などで、日本が中心的な役割を果たす必要があると指摘しています。
COP22は、パリ協定の具体的なルールを2018年までの今後2年間で作ることなど詳細なスケジュールが採択され、閉幕しました。
これについて、温暖化対策の国際交渉が専門で名古屋大学大学院の高村ゆかり教授は「アメリカの次期政権がどう交渉に臨むのか不透明な中、パリ協定を本格的に始動していこうという明確な意思を示した」と述べ、交渉の進展を評価しました。
そのうえで、「アメリカが温暖化対策への資金拠出を取りやめることも懸念される中、日本が今後の国際交渉でリーダーシップを取り、発展途上国の支援なども中心になって進められるかが問われている」と述べ、トランプ次期大統領の就任でアメリカの後退が懸念される中、世界の温暖化対策を進めるうえで、日本が中心的な役割を果たすことが重要だと指摘しました。
COP22は、パリ協定の具体的なルールを2018年までの今後2年間で作ることなど詳細なスケジュールが採択され、閉幕しました。
これについて、温暖化対策の国際交渉が専門で名古屋大学大学院の高村ゆかり教授は「アメリカの次期政権がどう交渉に臨むのか不透明な中、パリ協定を本格的に始動していこうという明確な意思を示した」と述べ、交渉の進展を評価しました。
そのうえで、「アメリカが温暖化対策への資金拠出を取りやめることも懸念される中、日本が今後の国際交渉でリーダーシップを取り、発展途上国の支援なども中心になって進められるかが問われている」と述べ、トランプ次期大統領の就任でアメリカの後退が懸念される中、世界の温暖化対策を進めるうえで、日本が中心的な役割を果たすことが重要だと指摘しました。
ソース:NHK ニュース