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国宝の仏像などに液体 東大寺や橿原神宮でも被害
2016-11-21 10:18:55
20日、奈良市の興福寺で国宝の仏像などに油のような液体がかけられているのが見つかったことを受けて、文化庁などが調査した結果、ほかにも、仏像などで被害が確認されました。さらに、東大寺や橿原神宮でも被害が確認され、警察は、文化財保護法違反などの疑いで捜査しています。
20日、奈良市の興福寺で、国宝の「華原磬」という奈良時代の楽器や、同じく国宝の「千手観音菩薩立像」の台座などに、油のような液体がかけられているのが見つかりました。
これを受けて、文化庁の調査官や奈良県の担当者が21日、寺の「国宝館」などを調査した結果、これまでにわかっている国宝や重要文化財合わせて5点のほか、建物の手すりや仏像などで被害が確認されたということです。
文化庁の担当者は「現時点では、文化財の価値を損なうような深刻な被害ではない。それぞれの素材や、液体の成分を分析したうえで、除去作業を慎重に進めたい」と述べました。
また、興福寺の辻明俊執事は「去年、県内で被害が相次いだことを受けて注意していたつもりだったが、1300年間受け継いできた宝を守れなかったことを大変残念に思います」と話していました。興福寺は、20日から国宝館などの拝観を取りやめていますが、22日、監視態勢を強化して再開することにしています。
一方、奈良市の東大寺大仏殿にある鉄製の花瓶や奈良県橿原市の橿原神宮にあるさい銭箱や鳥居などでも、同じような被害が確認されました。いずれも、文化財には指定されていないということです。警察は、興福寺の被害との関連を調べるとともに、文化財保護法違反や器物損壊の疑いで捜査しています。
これを受けて、文化庁の調査官や奈良県の担当者が21日、寺の「国宝館」などを調査した結果、これまでにわかっている国宝や重要文化財合わせて5点のほか、建物の手すりや仏像などで被害が確認されたということです。
文化庁の担当者は「現時点では、文化財の価値を損なうような深刻な被害ではない。それぞれの素材や、液体の成分を分析したうえで、除去作業を慎重に進めたい」と述べました。
また、興福寺の辻明俊執事は「去年、県内で被害が相次いだことを受けて注意していたつもりだったが、1300年間受け継いできた宝を守れなかったことを大変残念に思います」と話していました。興福寺は、20日から国宝館などの拝観を取りやめていますが、22日、監視態勢を強化して再開することにしています。
一方、奈良市の東大寺大仏殿にある鉄製の花瓶や奈良県橿原市の橿原神宮にあるさい銭箱や鳥居などでも、同じような被害が確認されました。いずれも、文化財には指定されていないということです。警察は、興福寺の被害との関連を調べるとともに、文化財保護法違反や器物損壊の疑いで捜査しています。
ソース:NHK ニュース