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道路が車で渋滞 スムーズな避難に課題
2016-11-22 10:02:49
福島県いわき市によりますと、地震と津波警報の発表の直後、沿岸の小名浜地区から内陸部へ向かう幹線道路の鹿島街道は、避難する途中と見られる車で激しく渋滞したということです。
出勤するため反対の車線を走っていた、いわき市小名浜支所の山本正浩総務係長は、「家族連れの車も多く見かけ、この時間帯としては、ふだんは考えられない渋滞だった。市民には5年前の津波の記憶があると思われ、緊迫感を感じた」と話していました。
そのうえで、渋滞を起こした道路の一部は津波の浸水想定区域に含まれることから、「渋滞中に津波が襲ってきたら、逃げられずにかえって命を落としてしまうことにもなりかねない。ここまでの渋滞は想定外で、歩いて避難できる人は車を使わないでほしい」と話していました。
いわき市危機管理課の大嶺常貴課長は「主要な幹線道路周辺に避難所も点在しているので、多くの人が避難するために鹿島街道を使い、渋滞が発生したのかなと思う。市民の中には車での避難が有効だという考えがあるようだが、避難の際は声をかけ合って車に乗り合わせるなど、1台でも車が減って渋滞が緩和されるよう、有効な避難の方法を検討していきたい」と話していました。
そのうえで、渋滞を起こした道路の一部は津波の浸水想定区域に含まれることから、「渋滞中に津波が襲ってきたら、逃げられずにかえって命を落としてしまうことにもなりかねない。ここまでの渋滞は想定外で、歩いて避難できる人は車を使わないでほしい」と話していました。
いわき市危機管理課の大嶺常貴課長は「主要な幹線道路周辺に避難所も点在しているので、多くの人が避難するために鹿島街道を使い、渋滞が発生したのかなと思う。市民の中には車での避難が有効だという考えがあるようだが、避難の際は声をかけ合って車に乗り合わせるなど、1台でも車が減って渋滞が緩和されるよう、有効な避難の方法を検討していきたい」と話していました。
宮城 石巻でも
宮城県沿岸に津波警報が発令されたあと、石巻市の高台にある公園には一時100人以上の住民が避難しましたが、公園につながる道路は多くの車で渋滞し、スムーズな避難に課題を残しました。
石巻市の高台にある日和山公園は、東日本大震災でも多くの住民が避難して津波を逃れた場所として知られ、22日も100人以上の住民が自分の車などでこの高台を目指しました。
しかし、公園につながる狭い道路に多くの車が殺到したため、道路はすぐに渋滞しました。
また、道路の両側には先に到着した車が路上駐車して行く手を阻み、避難の車が長い列を作っていました。
石巻市は、津波の避難の際には徒歩を原則にしていて、スムーズな避難に課題を残しました。
石巻市は「その人の置かれた状況にもよるが、できるだけ徒歩で避難してほしい」と話しています。
石巻市の高台にある日和山公園は、東日本大震災でも多くの住民が避難して津波を逃れた場所として知られ、22日も100人以上の住民が自分の車などでこの高台を目指しました。
しかし、公園につながる狭い道路に多くの車が殺到したため、道路はすぐに渋滞しました。
また、道路の両側には先に到着した車が路上駐車して行く手を阻み、避難の車が長い列を作っていました。
石巻市は、津波の避難の際には徒歩を原則にしていて、スムーズな避難に課題を残しました。
石巻市は「その人の置かれた状況にもよるが、できるだけ徒歩で避難してほしい」と話しています。
ソース:NHK ニュース