Show Furigana
福島県沖の地震 仮設住宅で高齢者の避難に遅れ 課題残る
2016-11-23 10:00:15
22日、福島県沖で発生した地震で、津波警報が発表された宮城県沿岸の東松島市にある仮設住宅では、高齢者の避難が遅れ、今後に課題を残しました。
東松島市にある矢本運動公園仮設住宅の自治会長、小野竹一さん(68)は、22日午前8時すぎ、隣の石巻市で津波が上昇しているというニュースを見て、1キロ余り離れた自宅から仮設住宅へ向かいました。
仮設住宅は、東日本大震災による津波で1メートル50センチほど浸水した「浸水域」にあり、今もおよそ40世帯、100人が暮らしています。小野さんが仮設住宅に到着したのは、宮城県沿岸に発表された津波注意報が津波警報に切り替えられた20分後の午前8時半ごろでした。仮設住宅に住む若い人たちは、津波警報が発表される前に仕事に出かけていて、小野さんが駆けつけたときには、お年寄りが取り残されていたといいます。
小野さんが仮設住宅に住む人に聞いたところ、若い人たちの中には、当初は津波注意報だったため避難の必要はないと考えて出かけた人もいたということです。このため、小野さんは、仮設住宅の自治会のメンバーとともにお年寄りの部屋を1人ずつ訪ね、足が不自由などで自力での避難が難しい5人ほどを近くの施設に避難させました。
避難を終えたのは、小野さんが到着してから1時間ほどたった午前9時半すぎだったということです。小野さんは、津波警報がもっと早く出ていればより早く避難ができたと考えています。小野さんは「お年寄りは避難をしたくてもできない状況だった。津波の注意報と警報では住民の意識が大きく異なることを改めて認識した。今後は、住民の目線にたった早い情報提供をお願いしたい」と話していました。
仮設住宅は、東日本大震災による津波で1メートル50センチほど浸水した「浸水域」にあり、今もおよそ40世帯、100人が暮らしています。小野さんが仮設住宅に到着したのは、宮城県沿岸に発表された津波注意報が津波警報に切り替えられた20分後の午前8時半ごろでした。仮設住宅に住む若い人たちは、津波警報が発表される前に仕事に出かけていて、小野さんが駆けつけたときには、お年寄りが取り残されていたといいます。
小野さんが仮設住宅に住む人に聞いたところ、若い人たちの中には、当初は津波注意報だったため避難の必要はないと考えて出かけた人もいたということです。このため、小野さんは、仮設住宅の自治会のメンバーとともにお年寄りの部屋を1人ずつ訪ね、足が不自由などで自力での避難が難しい5人ほどを近くの施設に避難させました。
避難を終えたのは、小野さんが到着してから1時間ほどたった午前9時半すぎだったということです。小野さんは、津波警報がもっと早く出ていればより早く避難ができたと考えています。小野さんは「お年寄りは避難をしたくてもできない状況だった。津波の注意報と警報では住民の意識が大きく異なることを改めて認識した。今後は、住民の目線にたった早い情報提供をお願いしたい」と話していました。
ソース:NHK ニュース