Show Furigana
News Up 冬本番・・・なのに除雪現場は人手不足
2016-11-24 08:20:03

これから本格化する冬のシーズン、豪雪地帯では、住宅地や幹線道路の除雪が市民生活の維持に欠かせなくなります。除雪作業は、自治体などから委託を受けた建設会社が担うケースが多いのですが、業界団体が行ったアンケート調査の結果、厳しい人手不足の実態が浮き彫りとなりました。
このアンケート調査は、全国の建設会社で作る「全国建設業協会」が今回、初めて実施しました。過去に除雪を委託されたことがある北陸や東北、北海道などの24道府県の会員企業を対象にことし5月から7月にかけてアンケートを行い、全体のおよそ92%にあたる434社から回答がありました。
このなかで、除雪車の運転手を確保できているか尋ねたところ、「不足している」と回答した企業は全体の27%に上りました。運転手が足りないという企業の割合を道府県別に見てみますと、福井県と広島県がそれぞれ43%と最も高くなり、次いで、青森県と岩手県が38%、群馬県が35%などとなっています。
また、人手不足の理由について自由記述で聞いたところ、「作業員の高齢化」という回答が最も多かったほか、「必要な資格を持つ人材の不足」とか「厳しい労働環境や過重労働」といった回答も目立ちました。
アンケート結果を受けて、全国建設業協会は「回答した企業の大半が5年後には今の態勢での除雪ができなくなるとしている。また、除雪作業を委託されても利益を上げられないという回答も多い。行政などと連携して課題の解決に取り組みたい」と話しています。

このなかで、除雪車の運転手を確保できているか尋ねたところ、「不足している」と回答した企業は全体の27%に上りました。運転手が足りないという企業の割合を道府県別に見てみますと、福井県と広島県がそれぞれ43%と最も高くなり、次いで、青森県と岩手県が38%、群馬県が35%などとなっています。
また、人手不足の理由について自由記述で聞いたところ、「作業員の高齢化」という回答が最も多かったほか、「必要な資格を持つ人材の不足」とか「厳しい労働環境や過重労働」といった回答も目立ちました。
アンケート結果を受けて、全国建設業協会は「回答した企業の大半が5年後には今の態勢での除雪ができなくなるとしている。また、除雪作業を委託されても利益を上げられないという回答も多い。行政などと連携して課題の解決に取り組みたい」と話しています。
初めての実態調査
このアンケート調査は、全国の建設会社で作る「全国建設業協会」が今回、初めて実施しました。過去に除雪を委託されたことがある北陸や東北、北海道などの24道府県の会員企業を対象にことし5月から7月にかけてアンケートを行い、全体のおよそ92%にあたる434社から回答がありました。
このなかで、除雪車の運転手を確保できているか尋ねたところ、「不足している」と回答した企業は全体の27%に上りました。運転手が足りないという企業の割合を道府県別に見てみますと、福井県と広島県がそれぞれ43%と最も高くなり、次いで、青森県と岩手県が38%、群馬県が35%などとなっています。
また、人手不足の理由について自由記述で聞いたところ、「作業員の高齢化」という回答が最も多かったほか、「必要な資格を持つ人材の不足」とか「厳しい労働環境や過重労働」といった回答も目立ちました。
アンケート結果を受けて、全国建設業協会は「回答した企業の大半が5年後には今の態勢での除雪ができなくなるとしている。また、除雪作業を委託されても利益を上げられないという回答も多い。行政などと連携して課題の解決に取り組みたい」と話しています。
このなかで、除雪車の運転手を確保できているか尋ねたところ、「不足している」と回答した企業は全体の27%に上りました。運転手が足りないという企業の割合を道府県別に見てみますと、福井県と広島県がそれぞれ43%と最も高くなり、次いで、青森県と岩手県が38%、群馬県が35%などとなっています。
また、人手不足の理由について自由記述で聞いたところ、「作業員の高齢化」という回答が最も多かったほか、「必要な資格を持つ人材の不足」とか「厳しい労働環境や過重労働」といった回答も目立ちました。
アンケート結果を受けて、全国建設業協会は「回答した企業の大半が5年後には今の態勢での除雪ができなくなるとしている。また、除雪作業を委託されても利益を上げられないという回答も多い。行政などと連携して課題の解決に取り組みたい」と話しています。
除雪を行う建設会社は

本格的な雪のシーズンを控え、除雪の委託を受けている建設会社ではこの時期、作業開始に向けた準備に取りかかっています。このうち福井市内に営業所を置く建設会社「ガイアート」でも、国から委託されている国道などの除雪に備えて除雪車の点検が進められています。作業は、大型の除雪車を走らせながら行うため危険が伴ううえ、限られた時間の中で雪をかき集めて運搬用のトラックなどに積むには複雑な運転操作が必要となります。また、道路脇の歩道やガードレールが雪に覆われてしまうこともあるため、道路の形状などをあらかじめ把握しておく必要があり、効率よく安全に除雪作業を行うには十分な技術や経験が求められるということです。
そのため、業界では、除雪作業員は7年目にしてようやく一人前と認められて、除雪車の運転を任されるようになると言われています。ただ、若手が入ってこなければこうしたノウハウを伝えることもできず、将来的に除雪を担う人材はいなくなってしまうかも知れません。そこで、この会社では、人手を確保するため今シーズンから初めて、女性の作業員を起用することにしたということです。
福井営業所長をしている藤澤洋彦さんは「除雪を行っているほかの建設会社からも若手が確保できないという声をよく聞きます。今の状況が続けば、大雪で住民が困っていても、除雪ができないという問題が必ず出てくると思います」と話しています。
そのため、業界では、除雪作業員は7年目にしてようやく一人前と認められて、除雪車の運転を任されるようになると言われています。ただ、若手が入ってこなければこうしたノウハウを伝えることもできず、将来的に除雪を担う人材はいなくなってしまうかも知れません。そこで、この会社では、人手を確保するため今シーズンから初めて、女性の作業員を起用することにしたということです。
福井営業所長をしている藤澤洋彦さんは「除雪を行っているほかの建設会社からも若手が確保できないという声をよく聞きます。今の状況が続けば、大雪で住民が困っていても、除雪ができないという問題が必ず出てくると思います」と話しています。
行政も対策を検討へ
今回のアンケート結果を踏まえ、国土交通省の福井河川国道事務所も部内に調査チームを立ち上げて、実態把握や対策の検討を始めました。福井河川国道事務所の中村圭吾所長は「このままでは除雪を続けられない事態も想定しなければいけない。建設会社に聞き取りを行って人手不足の実態を把握するとともに、県などとも協力して除雪作業の講習会の回数を増やすなどの取り組みを進めたい」と話しています。
今後、高齢化が進めば、除雪の人手不足がさらに深刻化することは明らかです。冬場の市民の暮らしをどのように守っていくのか、官民が一丸となって態勢づくりや支援対策に取り組む必要に迫られています。
今後、高齢化が進めば、除雪の人手不足がさらに深刻化することは明らかです。冬場の市民の暮らしをどのように守っていくのか、官民が一丸となって態勢づくりや支援対策に取り組む必要に迫られています。
ソース:NHK ニュース