再さい処理しょり工場こうじょう 防災ぼうさい上じょうの重点じゅうてん区域くいきは原発げんぱつ事故じこ前まえと同おなじ

青森あおもり県けんにある使用しよう済ずみ核かく燃料ねんりょうの再さい処理しょり工場こうじょうの事故じこに備そなえて重点的じゅうてんてきに防護ぼうご対策たいさくを行おこなう範囲はんいについて、原子力げんしりょく規制きせい委員いいん会かいの検討けんとうチームは、原発げんぱつ事故じこの前まえと同おなじ施設しせつからおおむね５ごキロ圏内けんないとすることを決きめました。

原子力げんしりょく災害さいがいに備そなえた国くにの防災ぼうさい指針ししんは、福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつの事故じこを踏ふまえて見直みなおしが行おこなわれ、原子力げんしりょく発電はつでん所しょの場合ばあい、それまで最大さいだいで１いち０ぜろキロ圏内けんないを目安めやすとしていた重点じゅうてん的てきに防護ぼうご対策たいさくを行おこなう範囲はんいが、おおむね３さん０ぜろキロ圏内けんないと広ひろがりました。

一方いっぽう、青森あおもり県けん六ろくヶ所かしょ村むらにある使用しよう済ずみ核かく燃料ねんりょうの再さい処理しょり工場こうじょうについては、暫定ざんてい的てきに事故じこ前まえと同おなじく施設しせつからおおむね５ごキロ圏内けんないとされ、原子力げんしりょく規制きせい委員いいん会かいの検討けんとうチームで議論ぎろんが行おこなわれてきました。２に５ご日にちの会合かいごうで、検討けんとうチームは国際こくさい的てきな基準きじゅんを参考さんこうにして、施設しせつで扱あつかう放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつの量りょうや事故じこの進展しんてんが原発げんぱつに比くらべて遅おそいと考かんがえられることから、再さい処理しょり工場こうじょうからおおむね５ごキロ圏内けんないとしていた防護ぼうご対策たいさくの範囲はんいは妥当だとうと判断はんだんしました。

再さい処理しょり工場こうじょうに隣接りんせつした、使用しよう済ずみ燃料ねんりょうから取り出とりだしたプルトニウムとウランを混まぜた「ＭＯＸ燃料ねんりょう」を作つくる工場こうじょうの防護ぼうご対策たいさくを行おこなう範囲はんいは、施設しせつからおおむね１いちキロ圏内けんないすることも新あらたに決きめました。

茨城いばらき県けん東海とうかい村むらにあり、事業じぎょう者しゃがすでに廃止はいしすることを決きめている再さい処理しょり施設しせつについても、大量たいりょうの放射ほうしゃ性せい廃液はいえきが保管ほかんされていることから、防護ぼうご対策たいさくの範囲はんいを事故じこ前まえと同おなじ施設しせつからおおむね５ごキロ圏内けんないとしました。

これらの施設しせつについて、原子力げんしりょく発電はつでん所しょでは設定せっていされた事故じこが起おきた際さい、直ただちに避難ひなんする区域くいきは、原発げんぱつに比くらべて扱あつかう放射ほうしゃ性せい物質ぶっしつの量りょうが少すくないことから設定せっていしないことになりました。

今回こんかいの決定けっていは、今後こんご、規制きせい委員いいん会かいに報告ほうこくされ一般いっぱんから意見いけん募集ぼしゅうを行おこなったうえで正式せいしきに決定けっていされます。青森あおもり県けんの再さい処理しょり工場こうじょうをめぐっては、運転うんてん開始かいしの前提ぜんていとなる規制きせい委員いいん会かいの審査しんさが続つづいていて、具体ぐたい的てきな合格ごうかくの時期じきは見通みとおせない状況じょうきょうです。

ソース：NHK ニュース