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元警察官 強盗殺人の罪を否認 さいたま地裁
2016-11-28 08:03:02

去年9月、埼玉県朝霞市の住宅で男性を殺害して現金を奪った強盗殺人などの罪に問われている埼玉県警の元警察官の裁判員裁判が始まり、元警察官は「男性の首を絞めたのは大声を止めようとしたもので、現金をとろうと考えたからではない」と述べて強盗殺人の罪を否認しました。
埼玉県警浦和警察署の元巡査部長、中野翔太被告(33)は、去年9月、埼玉県朝霞市の住宅で元タクシー運転手の寺尾俊治さん(当時58)の首を絞めて殺害したうえ、現金120万円などを奪ったとして、強盗殺人などの罪に問われています。
28日、さいたま地方裁判所で開かれた裁判員裁判の初公判で、中野被告は「細いロープのようなもので首を絞めて窒息死させたことは間違いないが、男性が大声を出し続けたのを止めようとしたからであり、現金をとろうと考えたからではない」と述べて強盗殺人の罪を否認しました。
続いて、検察は「事件当時、被告は不倫相手との生活費などを工面する必要に迫られていた。十分な時間をかけて首を絞めており、殺意はあった」と指摘しました。一方、弁護側は「被告は被害者が気を失ったと思って、金をとってしまった。首を絞める時点で殺意などはなく、傷害致死と窃盗の罪にとどまる」と主張しました。
28日、さいたま地方裁判所で開かれた裁判員裁判の初公判で、中野被告は「細いロープのようなもので首を絞めて窒息死させたことは間違いないが、男性が大声を出し続けたのを止めようとしたからであり、現金をとろうと考えたからではない」と述べて強盗殺人の罪を否認しました。
続いて、検察は「事件当時、被告は不倫相手との生活費などを工面する必要に迫られていた。十分な時間をかけて首を絞めており、殺意はあった」と指摘しました。一方、弁護側は「被告は被害者が気を失ったと思って、金をとってしまった。首を絞める時点で殺意などはなく、傷害致死と窃盗の罪にとどまる」と主張しました。
中野翔太被告は、髪の毛を短く刈り上げ、黒のスーツに青色のネクタイをつけて、緊張した表情で法廷に姿を見せました。検察官が起訴状を朗読している間、少し視線を落としながら聞き入っている様子でした。
被害者家族「許すことできない」
裁判のあと、被害者の寺尾俊治さんの家族が文書でコメントを出し、「被告は周りの人の人生をも狂わせていることを自覚してほしい。決して許すことはできないし、いちばん重い刑を望んでいます」としています。
ソース:NHK ニュース