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News Up 届けアマトリチャーナの故郷に 続く支援
2016-11-28 07:30:17

およそ300人が死亡したイタリア中部の地震から3か月。イタリア料理店で被災地が発祥とされるパスタ料理の「アマトリチャーナ」を食べてもらい、その売り上げの一部を現地に送ろう活動がSNSを通じて世界各地で行われ、日本でも広がりを見せていることを8月にお伝えしました。日本では当初、イタリア料理店によって草の根的に始まったこの活動。その後は、著名人や企業にも広がり、地震発生から3か月たった今も熱心に続けられています。
イタリア中部では、8月24日にマグニチュード6.2の地震が起き、石造りの古い建物が倒壊するなどして、多くの人が犠牲になりました。最も被害が大きかったアマトリーチェでは300人近くが犠牲になり、3か月たった今も多くの人が避難生活を強いられています。
また、10月30日には同じイタリア中部で、マグニチュード6.6の地震が起き、震源地に近い町、ノルチャでは20人がけがをしました。
イタリアの国立地球物理学火山研究所によりますと、8月の地震以降、合わせて2万回を超える地震が観測されていて、住民の避難生活が長期化する懸念もあることから、被災者の支援が喫緊の課題となっています。



また、10月30日には同じイタリア中部で、マグニチュード6.6の地震が起き、震源地に近い町、ノルチャでは20人がけがをしました。
イタリアの国立地球物理学火山研究所によりますと、8月の地震以降、合わせて2万回を超える地震が観測されていて、住民の避難生活が長期化する懸念もあることから、被災者の支援が喫緊の課題となっています。
相次いだ大規模地震
イタリア中部では、8月24日にマグニチュード6.2の地震が起き、石造りの古い建物が倒壊するなどして、多くの人が犠牲になりました。最も被害が大きかったアマトリーチェでは300人近くが犠牲になり、3か月たった今も多くの人が避難生活を強いられています。
また、10月30日には同じイタリア中部で、マグニチュード6.6の地震が起き、震源地に近い町、ノルチャでは20人がけがをしました。
イタリアの国立地球物理学火山研究所によりますと、8月の地震以降、合わせて2万回を超える地震が観測されていて、住民の避難生活が長期化する懸念もあることから、被災者の支援が喫緊の課題となっています。
また、10月30日には同じイタリア中部で、マグニチュード6.6の地震が起き、震源地に近い町、ノルチャでは20人がけがをしました。
イタリアの国立地球物理学火山研究所によりますと、8月の地震以降、合わせて2万回を超える地震が観測されていて、住民の避難生活が長期化する懸念もあることから、被災者の支援が喫緊の課題となっています。
名物パスタを食べて支援を
8月の地震の被災地、アマトリーチェは豚のほお肉の塩漬けと、羊のチーズを使ったパスタ、「アマトリチャーナ」発祥の地として知られています。このため、ローマ出身のグラフィックアーティスト、パオロ・カンパーナさんが各地のレストランなどに対し、アマトリチャーナをメニューに加え、1皿につき2ユーロ(約235円)を被災者に寄付しようと、フェイスブックで呼びかけました。
その結果、カンパーナさんの提案に賛同するイタリア料理店は世界各国に広がり、日本でも全国各地で活動に参加する店が相次いでいます。
その結果、カンパーナさんの提案に賛同するイタリア料理店は世界各国に広がり、日本でも全国各地で活動に参加する店が相次いでいます。

フェイスブックの「イタリア中部地震支援情報~アマトリチャーナの故郷を救え」と題した日本語のページでは、日本国内で活動に参加しているイタリア料理店を知ることができます。10月17日の時点で、北海道から沖縄まで全国39の都道府県で227の店が活動に参加しました。
このページでは、各レストランが被災者に寄付した金額を公表していて、その額を合計すると、11月4日の時点では155万円に上るということです。
このページでは、各レストランが被災者に寄付した金額を公表していて、その額を合計すると、11月4日の時点では155万円に上るということです。
漫画家 ちばてつやさんも参加
この活動に、漫画家のちばてつやさんも参加しています。ちばさんは、ことし4月の熊本地震の際に被災者を励まそうと、けがをした熊本県のマスコットキャラクター「くまモン」を元気づけているイラストを自分のブログで公開し、多くの共感を呼んだことでも知られています。
宇都宮市にある文星芸術大学で漫画を教えているちばさん。8月24日の地震のあと、市内にある、なじみのイタリア料理店を訪れたときにイタリア中部地震の被災者を支援する活動があることを知り、アマトリチャーナを注文しました。そして、店主の久保和敏さんから被災者を励ますため、色紙にイラストやメッセージを書いてほしいと頼まれ、快く応じたということです。
宇都宮市にある文星芸術大学で漫画を教えているちばさん。8月24日の地震のあと、市内にある、なじみのイタリア料理店を訪れたときにイタリア中部地震の被災者を支援する活動があることを知り、アマトリチャーナを注文しました。そして、店主の久保和敏さんから被災者を励ますため、色紙にイラストやメッセージを書いてほしいと頼まれ、快く応じたということです。

色紙には、ちばさんの代表作「あしたのジョー」の主人公、矢吹丈が立ち上がろうとする姿とともに「Forza Amatrice!!(頑張れ、アマトリーチェ)」という言葉が添えられています。久保さんによりますと、ちばさんは「イタリアの地震は本当に心配です。ジョーの色紙が少しでも応援の力になりますように」と話していたということです。
イタリアでも「ロッキー・ジョー」という題名で人気があるという「あしたのジョー」。色紙は活動の発案者のカンパーナさんを通じて、アマトリーチェの市長に渡りました。
イタリアでも「ロッキー・ジョー」という題名で人気があるという「あしたのジョー」。色紙は活動の発案者のカンパーナさんを通じて、アマトリーチェの市長に渡りました。
1億円の大口寄付も
ファミリーレストランチェーンのサイゼリヤも、この活動に加わりました。メニューには、これまでなかったアマトリチャーナを追加。販売代金のうち、1食につき100円を被災地アマトリーチェに寄付することを決め、9月11日から10月末にかけて、客に協力を呼びかけました。
その結果、販売したアマトリチャーナは約100万食分、寄付金の額は1億円に上り、会社の幹部がアマトリーチェの市長に寄付金を手渡しました。
サイゼリヤでは、ことし5月、社員が研修でアマトリーチェを訪れた際、市庁舎を表敬訪問して市長と面会したり地元の料理学校で手ほどきを受けたりするなど、交流があったということで、市長は寄付金を料理学校の再建に充てたいと話していたということです。
その結果、販売したアマトリチャーナは約100万食分、寄付金の額は1億円に上り、会社の幹部がアマトリーチェの市長に寄付金を手渡しました。
サイゼリヤでは、ことし5月、社員が研修でアマトリーチェを訪れた際、市庁舎を表敬訪問して市長と面会したり地元の料理学校で手ほどきを受けたりするなど、交流があったということで、市長は寄付金を料理学校の再建に充てたいと話していたということです。
イベントに400人超が参加

11月20日には東京・世田谷区で「アマトリチャーナDAY」と題して、都内をはじめ、大阪や愛媛のイタリア料理店から16人のシェフが集まって、1食500円でアマトリチャーナを提供し、売り上げを被災地に寄付するイベントが行われました。
このイベントでは1日で430人がアマトリチャーナを味わい、80万円がイタリア大使館を通じて、被災地に寄付されました。
東京のイタリア料理店のシェフで、イベントでリーダーとして16人のシェフを率いた小池教之さんは「日本国内で、ここ数年、大きな地震が相次いで、そのたびに外国から多くの支援をいただきました。僕らの第二のふるさとであるイタリアの人たちが困っているときに、日本人として何かしたかったのですが、予想以上の人に集まってもらい、感無量です」と話していました。
このイベントでは1日で430人がアマトリチャーナを味わい、80万円がイタリア大使館を通じて、被災地に寄付されました。
東京のイタリア料理店のシェフで、イベントでリーダーとして16人のシェフを率いた小池教之さんは「日本国内で、ここ数年、大きな地震が相次いで、そのたびに外国から多くの支援をいただきました。僕らの第二のふるさとであるイタリアの人たちが困っているときに、日本人として何かしたかったのですが、予想以上の人に集まってもらい、感無量です」と話していました。
イタリア大使館などで義援金受け付け
イタリア大使館では今も義援金の受け付けを行っています。
詳しい情報はこちらをご覧ください。
http://www.ambtokyo.esteri.it/ambasciata_tokyo/ja/ambasciata/news/dall_ambasciata/2016/08/terremoto-in-centro-italia-raccolta_1.html
また、日本赤十字社でも今月30日まで救援金を受け付けています。
詳しい情報はこちらをご覧ください。
http://www.jrc.or.jp/contribute/help/2016_2/
詳しい情報はこちらをご覧ください。
http://www.ambtokyo.esteri.it/ambasciata_tokyo/ja/ambasciata/news/dall_ambasciata/2016/08/terremoto-in-centro-italia-raccolta_1.html
また、日本赤十字社でも今月30日まで救援金を受け付けています。
詳しい情報はこちらをご覧ください。
http://www.jrc.or.jp/contribute/help/2016_2/
ソース:NHK ニュース