Show Furigana
仙台港の高い津波 福島県沿岸で反射した津波か
2016-11-28 20:35:41

1週間前の今月22日に発生した福島県沖を震源とする地震では、地震発生からおよそ2時間後に仙台港で高さ1メートルを超える津波が観測されました。これについて専門家のグループは震源に近い福島県の沿岸で反射した津波が浅い海底を通過して徐々に高さを増しながら仙台港に入ったため、あとから津波が高くなった可能性があると分析しています。
今月22日に福島県沖で発生したマグニチュード7.4の地震では当初、福島県の沿岸だけに津波警報が発表されましたが、地震発生から2時間余りが経過した午前8時3分に、東日本大震災以降、全国で最も高い1メートル40センチの津波が仙台港で観測され、気象庁は宮城県に出していた津波注意報を津波警報に引き上げました。
この津波について、防災科学技術研究所地震津波火山ネットワークセンターの青井真センター長のグループは東北の太平洋側などの沖合に設置している海底津波計のデータを分析しました。
このうち、仙台港から南東におよそ60キロの沖合に設置された海底津波計で、地震発生からおよそ1時間10分後の午前7時10分ごろ、海面が30センチ程度、上昇しているのが観測されたということです。
研究グループによりますと、これは震源近くで発生したあと福島県の沿岸で反射した津波と見られ、このあと、浅い海底を通過し、徐々に高さを増しながら仙台港に入ったため、地震発生からしばらく時間がたったあとに仙台港で高い津波が観測された可能性があると分析しています。
青井センター長は、「沖合のデータを観測することで津波が反射し、時間がたってから仙台港に来たことがわかった。今後、沖合の津波観測網がさらに整備され、震源により近い場所のデータが得られるようになれば津波の予測精度の向上につながる」と話しています。
この津波について、防災科学技術研究所地震津波火山ネットワークセンターの青井真センター長のグループは東北の太平洋側などの沖合に設置している海底津波計のデータを分析しました。
このうち、仙台港から南東におよそ60キロの沖合に設置された海底津波計で、地震発生からおよそ1時間10分後の午前7時10分ごろ、海面が30センチ程度、上昇しているのが観測されたということです。
研究グループによりますと、これは震源近くで発生したあと福島県の沿岸で反射した津波と見られ、このあと、浅い海底を通過し、徐々に高さを増しながら仙台港に入ったため、地震発生からしばらく時間がたったあとに仙台港で高い津波が観測された可能性があると分析しています。
青井センター長は、「沖合のデータを観測することで津波が反射し、時間がたってから仙台港に来たことがわかった。今後、沖合の津波観測網がさらに整備され、震源により近い場所のデータが得られるようになれば津波の予測精度の向上につながる」と話しています。
ソース:NHK ニュース