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北アルプス 立山連峰で雪崩 1人意識不明 大学生か
2016-11-29 06:17:39

29日朝、北アルプス、立山連峰の標高およそ2500メートルの辺りで雪崩が発生し、登山中の6人パーティーのうち3人が雪崩に巻き込まれ、警察によりますと、男性1人が意識不明の重体だということです。警察が詳しい状況の確認を進めています。
富山県の上市警察署によりますと、29日午前8時半ごろ、北アルプス、立山連峰の室堂と一ノ越の間の標高およそ2500メートルの辺りで雪崩が発生し、登山中のパーティーが巻き込まれたと通報がありました。
警察や消防によりますと、パーティーは大学生6人で、男性3人が雪崩に巻き込まれ、このうち1人が意識不明の重体となり、1人が低体温症で病院で手当てを受けています。もう1人はけがはないということです。
警察によりますと、6人のパーティーが事前に届け出ていた登山計画では4日前の25日夜に長野県側から北アルプスに入り、26日の朝、富山県側の室堂に到着したあと、周辺の山に向かうことになっていたということです。また、パーティのメンバーの1人は、29日朝、室堂を出発して、雄山に向かう途中で雪崩に巻き込まれたと話しているということです。警察などが当時の詳しい状況の確認を進めています。
警察や消防によりますと、パーティーは大学生6人で、男性3人が雪崩に巻き込まれ、このうち1人が意識不明の重体となり、1人が低体温症で病院で手当てを受けています。もう1人はけがはないということです。
警察によりますと、6人のパーティーが事前に届け出ていた登山計画では4日前の25日夜に長野県側から北アルプスに入り、26日の朝、富山県側の室堂に到着したあと、周辺の山に向かうことになっていたということです。また、パーティのメンバーの1人は、29日朝、室堂を出発して、雄山に向かう途中で雪崩に巻き込まれたと話しているということです。警察などが当時の詳しい状況の確認を進めています。
東京工業大学のワンダーフォーゲル部員か
東京工業大学によりますと、雪崩に巻き込まれたのは、いずれもワンダーフォーゲル部に所属している6人だということです。
大学では、けがの状況などを確認するため、職員を現地に派遣するほか、学生の家族と連絡を取るなど、対応にあたっているということです。
大学では、けがの状況などを確認するため、職員を現地に派遣するほか、学生の家族と連絡を取るなど、対応にあたっているということです。
霧で視界悪く
「立山黒部アルペンルート」を運営する観光会社「立山黒部貫光」によりますと、雪崩の発生現場に近い室堂は、北アルプスの立山連峰の標高およそ2450メートルのところにあります。
室堂では、28日夜も雪が降って積雪は70センチ、29日午前8時の気温は氷点下9度で、霧のため視界が悪かったということです。
ふもとの富山県立山町と長野県大町市をケーブルカーやロープウエーなどで結ぶ「立山黒部アルペンルート」は、冬の間は雪に閉ざされて閉鎖されるため、30日が営業の最終日となっています。
室堂では、28日夜も雪が降って積雪は70センチ、29日午前8時の気温は氷点下9度で、霧のため視界が悪かったということです。
ふもとの富山県立山町と長野県大町市をケーブルカーやロープウエーなどで結ぶ「立山黒部アルペンルート」は、冬の間は雪に閉ざされて閉鎖されるため、30日が営業の最終日となっています。
専門家「表層雪崩が起きたのでは」
富山県立山町にある「立山カルデラ砂防博物館」の飯田肇学芸課長は、「これまでに降り積もった古い雪の層の上に、おとといごろからまとまった雪が降り積もり、新しい雪の層が崩れ落ちる、表層雪崩が起きたのではないか。11月のこの時期は季節の変わり目で、寒暖の差が激しくて雪の状態が変わりやすくなるなど、注意が必要だ。ただ、雪崩は予測が難しく、富山県が出している『なだれ情報』などを参考に、最終的には現場での判断が非常に重要だと思う」と話しています。
過去にも雪崩に巻き込まれる事故
今回、雪崩が発生した立山連峰では、これまでも初冬のこの時期、登山者やスキーヤーなどが雪崩に巻き込まれて死亡する事故が起きています。
立山連峰は国内の山岳の中でも有数の豪雪地帯ですが、11月のこの時期は、中腹にある室堂まで立山黒部アルペンルートのバスが通じていることが多いため、例年、大勢の登山者やスキーヤーが訪れます。
しかし、富山県によりますと、11月の立山連峰では雪崩による遭難もたびたび発生しています。
最近では、3年前の平成25年11月、室堂の東およそ2キロの真砂岳の斜面で大規模な雪崩が起き、グループでスキーに来ていた男女7人が巻き込まれて、全員が死亡しました。
平成22年11月には、室堂平で雪崩が発生し、スキーやスノーボードをしていた男性6人のグループが雪崩に巻き込まれ、2人が死亡、3人が骨折などのけがをしました。
立山連峰は国内の山岳の中でも有数の豪雪地帯ですが、11月のこの時期は、中腹にある室堂まで立山黒部アルペンルートのバスが通じていることが多いため、例年、大勢の登山者やスキーヤーが訪れます。
しかし、富山県によりますと、11月の立山連峰では雪崩による遭難もたびたび発生しています。
最近では、3年前の平成25年11月、室堂の東およそ2キロの真砂岳の斜面で大規模な雪崩が起き、グループでスキーに来ていた男女7人が巻き込まれて、全員が死亡しました。
平成22年11月には、室堂平で雪崩が発生し、スキーやスノーボードをしていた男性6人のグループが雪崩に巻き込まれ、2人が死亡、3人が骨折などのけがをしました。
現地にいた人は
29日まで4日間、立山連峰の室堂にテントを張って泊まり込み、スノーボードなどをしていたという東京の46歳の男性は「今月26日に雪崩が起きた室堂から一ノ越の間の近くまで行ったが、当時は積雪が少なく天気もよかったので登山者は多かった。ところが、きのうから雪や風が強まり新雪が50センチほど積もった」と話していました。
29日朝の様子については、「気温は氷点下10度くらいで、風がとても強く、ふぶいていた。あすまで宿泊する予定だったが、雪崩が起きたのできょう帰ることにした。気をつけていても雪崩は起きてしまうので防ぎようがないと思った」と話していました。
29日朝の様子については、「気温は氷点下10度くらいで、風がとても強く、ふぶいていた。あすまで宿泊する予定だったが、雪崩が起きたのできょう帰ることにした。気をつけていても雪崩は起きてしまうので防ぎようがないと思った」と話していました。
ソース:NHK ニュース