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南スーダン自衛隊PKO 駆け付け警護など可能に
2016-12-11 21:08:48

南スーダンでの自衛隊のPKO活動が12日、次の11次隊に引き継がれ、安全保障関連法に基づきこの部隊に付与された「駆け付け警護」などの新たな任務が実施できるようになりました。部隊は引き続き、現地の治安情勢を注意深く見ながら活動にあたることにしています。
南スーダンでのPKO活動にあたって、安全保障関連法に基づく新たな任務を付与された陸上自衛隊の11次隊は、先発隊が先月21日に、主力部隊の第一陣が今月1日にそれぞれ現地に到着しています。
現地時間の12日午前0時、日本時間の12日午前6時から11次隊に現地での活動が引き継がれ、これにあわせて新たな任務が実施できるようになりました。
新たな任務は、襲撃された国連スタッフなどを救出する「駆け付け警護」と、宿営地が襲撃された場合に他国の部隊とともに守る「宿営地の共同防護」で、武器の使用が認められる範囲が従来より広がりました。
一方、南スーダンでは政府軍と反政府勢力との間で武力衝突が相次ぐなど予断を許さない状況が続いているため、11次隊はPKOの司令部から情報収集するなど、治安情勢を注意深く見ながら活動にあたることにしています。11次隊の派遣期間はおよそ半年間が予定されています。
現地時間の12日午前0時、日本時間の12日午前6時から11次隊に現地での活動が引き継がれ、これにあわせて新たな任務が実施できるようになりました。
新たな任務は、襲撃された国連スタッフなどを救出する「駆け付け警護」と、宿営地が襲撃された場合に他国の部隊とともに守る「宿営地の共同防護」で、武器の使用が認められる範囲が従来より広がりました。
一方、南スーダンでは政府軍と反政府勢力との間で武力衝突が相次ぐなど予断を許さない状況が続いているため、11次隊はPKOの司令部から情報収集するなど、治安情勢を注意深く見ながら活動にあたることにしています。11次隊の派遣期間はおよそ半年間が予定されています。
南スーダンの治安情勢は
5年前に独立を果たした南スーダンでは、ことし7月、キール大統領に忠誠を誓う政府軍とマシャール前副大統領を支持する反政府勢力の戦闘が、首都ジュバなどで再燃しました。民族間の対立を背景に、衝突は瞬く間に各地に広がり、多くの住民やPKOの中国軍の兵士など270人以上が死亡しました。
このとき、PKO部隊が、政府軍の一部グループの襲撃を受けたNGOの救護要請を拒否するなど住民を保護できなかったとして、PKO部隊のケニア人の司令官が更迭される事態となりました。首都ジュバは、その後反政府勢力が撤退したため、ことし8月以降は戦闘が収まり、治安は比較的落ち着いた状態が続いています。
一方、南スーダンの北東部やウガンダとの国境に近い南部では、政府軍と反政府勢力の衝突が激しさを増し、住民の虐殺なども起きて多くの難民や避難民が出る事態となっています。現地ではソーシャルメディアなどで異なる民族への攻撃が呼びかけられるなど、民族間の対立は一段と激しくなっています。
国連は、「各地で民族浄化が進行している」と警告し、事態収拾のため、国連の安全保障理事会が決定したPKO部隊の4000人の追加派遣を一刻も早く実施するよう求めています。
このとき、PKO部隊が、政府軍の一部グループの襲撃を受けたNGOの救護要請を拒否するなど住民を保護できなかったとして、PKO部隊のケニア人の司令官が更迭される事態となりました。首都ジュバは、その後反政府勢力が撤退したため、ことし8月以降は戦闘が収まり、治安は比較的落ち着いた状態が続いています。
一方、南スーダンの北東部やウガンダとの国境に近い南部では、政府軍と反政府勢力の衝突が激しさを増し、住民の虐殺なども起きて多くの難民や避難民が出る事態となっています。現地ではソーシャルメディアなどで異なる民族への攻撃が呼びかけられるなど、民族間の対立は一段と激しくなっています。
国連は、「各地で民族浄化が進行している」と警告し、事態収拾のため、国連の安全保障理事会が決定したPKO部隊の4000人の追加派遣を一刻も早く実施するよう求めています。
政府 隊員の安全確保に万全期す
政府が示した基本的な考え方で「駆け付け警護」は、部隊の近くでNGOなどの関係者が襲われ、ほかに速やかに対応できる国連の部隊が存在しないなど、極めて限定的な場面で、緊急の要請を受けて能力の範囲内で行うとしています。
政府は、部隊が活動する首都ジュバの治安は比較的、落ち着いているとしていますが、安全を確保した有意義な活動が困難な場合は部隊を撤収するとしており、現地の治安情勢を注視するなど、引き続き、隊員の安全確保に万全を期すことにしています。
政府は、部隊が活動する首都ジュバの治安は比較的、落ち着いているとしていますが、安全を確保した有意義な活動が困難な場合は部隊を撤収するとしており、現地の治安情勢を注視するなど、引き続き、隊員の安全確保に万全を期すことにしています。
ソース:NHK ニュース