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プーチン大統領に手渡された元島民の手紙 内容明らかに
2016-12-17 23:05:40
先の日ロ首脳会談で、安倍総理大臣がロシアのプーチン大統領に手渡した北方領土の元島民らが書いた手紙の内容が明らかになりました。手紙には元島民の高齢化が進み、その多くが他界する中、「生きているうちに故郷に帰りたい。自由に島に行きたい」などと訴えていて、政府関係者によると、今回の会談で両首脳が元島民の自由な往来を可能にするための案を検討することで一致したことに、大きな役割を果たしたとしています。
NHKは元島民らがプーチン大統領に宛てて書いた手紙のコピーを入手しました。手紙はA4版で3枚におよび、まず日本語で書かれ、それを元島民らが信頼する通訳によってロシア語に翻訳したということで、元島民とその家族合わせて7人の署名がされています。
手紙には、「元島民の3分の2が他界し、生存者の平均年齢は81歳を超えている」と高齢化が進む現状を記したうえで、「生存者の願いは『生きているうちに故郷に戻りたい。島で朝を迎えたい。何時でも墓参りをしたい。自由に島に行きたい』です。元島民に残された時間は僅かです。私たちは生きている間に朗報が聞かれることを待ち望んでいます」と訴えています。
また、手紙には交流事業などを通じて、北方領土に居住するロシア人と元島民の間に信頼と友情関係が育まれているにもかかわらず、自由に行き交うことができないと指摘したうえで、「私たちの故郷であり、そしてロシア人の島民の故郷でもある4つの島で合流する日露両国新時代を象徴する希望の道を築いて下さい」と求めています。
手紙は今月15日の首脳会談の際に、安倍総理大臣からプーチン大統領に手渡され、政府関係者によりますと、プーチン大統領は手紙を熟読し、両首脳が元島民の自由な往来を可能にするための案を検討することで一致したことに大きな役割を果たしたとしています。
この手紙に署名した一人で、歯舞群島志発島の元島民、児玉泰子さん(72歳)は「手紙を読んでもらえるか不安だったが、安倍総理大臣も私たちの気持ちをわかってくれたし、プーチン大統領も島民の心をくんでくれたのではないか。私たちの心が伝わったのだろうと思う」と話しています。
手紙には、「元島民の3分の2が他界し、生存者の平均年齢は81歳を超えている」と高齢化が進む現状を記したうえで、「生存者の願いは『生きているうちに故郷に戻りたい。島で朝を迎えたい。何時でも墓参りをしたい。自由に島に行きたい』です。元島民に残された時間は僅かです。私たちは生きている間に朗報が聞かれることを待ち望んでいます」と訴えています。
また、手紙には交流事業などを通じて、北方領土に居住するロシア人と元島民の間に信頼と友情関係が育まれているにもかかわらず、自由に行き交うことができないと指摘したうえで、「私たちの故郷であり、そしてロシア人の島民の故郷でもある4つの島で合流する日露両国新時代を象徴する希望の道を築いて下さい」と求めています。
手紙は今月15日の首脳会談の際に、安倍総理大臣からプーチン大統領に手渡され、政府関係者によりますと、プーチン大統領は手紙を熟読し、両首脳が元島民の自由な往来を可能にするための案を検討することで一致したことに大きな役割を果たしたとしています。
この手紙に署名した一人で、歯舞群島志発島の元島民、児玉泰子さん(72歳)は「手紙を読んでもらえるか不安だったが、安倍総理大臣も私たちの気持ちをわかってくれたし、プーチン大統領も島民の心をくんでくれたのではないか。私たちの心が伝わったのだろうと思う」と話しています。
ソース:NHK ニュース