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女子大学生殺害 画像は被害者が死亡後に撮影か
2016-12-19 08:06:56

7年前、島根県浜田市で女子大学生が行方不明になり、広島県で遺体が見つかった事件で、関与した疑いが持たれている男の関係先から見つかった画像は、被害者が死亡したあとで撮影されたものだったことが、警察への取材でわかりました。警察は事件への関与を示す有力な証拠と見て、20日に殺人などの疑いで書類送検する方針です。
平成21年10月、島根県浜田市で、県立大学の1年生だった平岡都さん(当時19)の行方がわからなくなり、その後、広島県北広島町の山で遺体の一部が見つかりました。警察は遺体が見つかった2日後に、山口県内で起きた交通事故で死亡していた30代の会社員の男が、事件に関わった疑いがあると見ています。
これまでの調べで、男の関係先で見つかったデジタルカメラなどから、行方がわからなくなったあとの女子大学生の画像のデータが見つかっていますが、画像を解析した結果、女子大学生が死亡したあと、男が当時の自宅の風呂場で撮影したものだったことがわかったということです。
また、死因について詳しく調べた結果、窒息死とわかったということです。警察は画像が男の事件への関与を示す有力な証拠と見て、20日に殺人などの疑いで書類送検する方針です。
これまでの調べで、男の関係先で見つかったデジタルカメラなどから、行方がわからなくなったあとの女子大学生の画像のデータが見つかっていますが、画像を解析した結果、女子大学生が死亡したあと、男が当時の自宅の風呂場で撮影したものだったことがわかったということです。
また、死因について詳しく調べた結果、窒息死とわかったということです。警察は画像が男の事件への関与を示す有力な証拠と見て、20日に殺人などの疑いで書類送検する方針です。
男の同級生「当時は真面目で柔道をやっていた」
男について、小学校と中学校で同級生だったという山口県下関市の40歳の男性は「当時は真面目で、柔道をやっていた。人とけんかをしたり、いざこざを起したりするようなタイプではなかったので驚いている」と話していました。
なぜ7年も長期化したのか
島根、広島の両県警の合同捜査本部は、延べ31万人の捜査員を動員しましたが、有力な手がかりが得られないまま7年が経過していました。捜査はなぜ、ここまで長期化したのでしょうか。
警察は女子大学生の交友関係や接点のある人物についても捜査の対象としましたが、男とは面識がなかったと見られ、携帯電話やメールなどでの通信の記録もありませんでした。
また、女子大学生が連れ去られたと見られる現場の周辺では明確な目撃情報がなかったうえ、道路沿いに防犯カメラが少なかったことも情報収集が進まなかったことに影響したと見られています。
そうした中、女子大学生の姿が最後に確認されたのは、アルバイト先のショッピングセンターを出る際の防犯カメラの映像でした。1キロ余り離れた大学の寮までの道路沿いや周辺の防犯カメラには写っておらず、その後の足取りは確認できないままでした。
さらに、遺体が見つかった現場などに残された遺留品もごくわずかでした。このうち、遺体に付着したポリ袋は警察が分析したところ、広島県の一部の地域に電話帳を配布する際に使われたものとわかりましたが、容疑者の特定にはつながりませんでした。男の実家があった山口県下関市にも同じタイプの袋が配布されていたのが確認されたのは最近になってからでした。
また、警察は、遺体が鋭利な刃物で切断されていたことなどから、当初専門的な知識のある人物が関わった可能性があると見て、不審人物の洗い出しを続けてきましたが、捜査関係者によりますと、男は、そうした犯人像とは異なっていたということです。
さらに、女子大学生の行方がわからなくなった前後に浜田市の現場付近を通った車の捜査も行われましたが、当時男が使用していた車が含まれていたことがわかったのも最近になってからでした。
警察は女子大学生の交友関係や接点のある人物についても捜査の対象としましたが、男とは面識がなかったと見られ、携帯電話やメールなどでの通信の記録もありませんでした。
また、女子大学生が連れ去られたと見られる現場の周辺では明確な目撃情報がなかったうえ、道路沿いに防犯カメラが少なかったことも情報収集が進まなかったことに影響したと見られています。
そうした中、女子大学生の姿が最後に確認されたのは、アルバイト先のショッピングセンターを出る際の防犯カメラの映像でした。1キロ余り離れた大学の寮までの道路沿いや周辺の防犯カメラには写っておらず、その後の足取りは確認できないままでした。
さらに、遺体が見つかった現場などに残された遺留品もごくわずかでした。このうち、遺体に付着したポリ袋は警察が分析したところ、広島県の一部の地域に電話帳を配布する際に使われたものとわかりましたが、容疑者の特定にはつながりませんでした。男の実家があった山口県下関市にも同じタイプの袋が配布されていたのが確認されたのは最近になってからでした。
また、警察は、遺体が鋭利な刃物で切断されていたことなどから、当初専門的な知識のある人物が関わった可能性があると見て、不審人物の洗い出しを続けてきましたが、捜査関係者によりますと、男は、そうした犯人像とは異なっていたということです。
さらに、女子大学生の行方がわからなくなった前後に浜田市の現場付近を通った車の捜査も行われましたが、当時男が使用していた車が含まれていたことがわかったのも最近になってからでした。
ソース:NHK ニュース