Show Furigana
糸魚川の大規模火災 「約30分後に飛び火」の証言
2016-12-23 03:06:39

22日、新潟県糸魚川市で住宅などおよそ150棟が焼けた大規模火災で、警察と消防は、火元のラーメン店を中心に検証を進めています。火災は最初の1時間は火元付近が中心だったものの、およそ30分後には風にあおられて火の粉などが離れた場所に飛び、被害が広がったと住民らが証言していて、警察と消防は、延焼した状況を調べています。
22日午前10時半ごろ、新潟県糸魚川市のラーメン店から火が出て、周辺の住宅や店舗などおよそ150棟に延焼し、住民の女性2人と消防団員6人の合わせて8人がけがをしました。
市の災害対策本部によりますと、延焼した範囲はおよそ4万平方メートルに及ぶとみられ、今も付近の合わせて363世帯の744人に避難勧告が出されています。
警察と消防は、23日午前、火が出たラーメン店を中心に検証を進めています。
これまでの調べで、火元の店の店主は開店前の準備の際に、いったん店を不在にしていて、戻ってきたところ火が出ていたと話しているということです。
さらに、火災は最初の1時間は火元付近が中心だったものの、およそ30分後には風にあおられて火の粉などが離れた場所に飛び、被害が広がったと付近の住民らが証言しているということです。
現場で活動した消防隊員も、火元の現場周辺の道路が狭かったため、消火活動が難航し、離れた住宅などに次々と火の粉などが飛んでいったと証言していて、警察と消防は、火が出た原因や、次々に延焼した状況を詳しく調べています。
市の災害対策本部によりますと、延焼した範囲はおよそ4万平方メートルに及ぶとみられ、今も付近の合わせて363世帯の744人に避難勧告が出されています。
警察と消防は、23日午前、火が出たラーメン店を中心に検証を進めています。
これまでの調べで、火元の店の店主は開店前の準備の際に、いったん店を不在にしていて、戻ってきたところ火が出ていたと話しているということです。
さらに、火災は最初の1時間は火元付近が中心だったものの、およそ30分後には風にあおられて火の粉などが離れた場所に飛び、被害が広がったと付近の住民らが証言しているということです。
現場で活動した消防隊員も、火元の現場周辺の道路が狭かったため、消火活動が難航し、離れた住宅などに次々と火の粉などが飛んでいったと証言していて、警察と消防は、火が出た原因や、次々に延焼した状況を詳しく調べています。
消防長「消防力が足りず」
糸魚川市の災害対策本部は火災から一夜明けた23日、会見を開き、糸魚川市消防本部の大滝正史消防長は「強風で飛び火が複数にわたり、延焼が広がった」と述べ、延焼が広がる中、対応が追いつかなかったと消火活動の状況を説明しました。
会見の中で大滝消防長は「火が広範囲に広がった理由としては、建物の密集地帯であったことと最大瞬間風速で20メートルを超える強風で火のまわりが早かった」と述べました。
そのうえで、「強風のため、飛び火が複数に及んで、広範囲に火災が広がるなか、消火作業にあたる人員など消防力が足りなかった」と述べ、延焼が広がるなか、対応が追いつかなかったと消火活動の状況を説明しました。
一方、消火栓の数など水が足りなかったのではないかという指摘については「水はコンクリートミキサー車を利用して現場に運んだほか、ポンプ車で海水を放水したりして対応した」と述べ、消火のための水は確保できていたという認識を示しました。
会見の中で大滝消防長は「火が広範囲に広がった理由としては、建物の密集地帯であったことと最大瞬間風速で20メートルを超える強風で火のまわりが早かった」と述べました。
そのうえで、「強風のため、飛び火が複数に及んで、広範囲に火災が広がるなか、消火作業にあたる人員など消防力が足りなかった」と述べ、延焼が広がるなか、対応が追いつかなかったと消火活動の状況を説明しました。
一方、消火栓の数など水が足りなかったのではないかという指摘については「水はコンクリートミキサー車を利用して現場に運んだほか、ポンプ車で海水を放水したりして対応した」と述べ、消火のための水は確保できていたという認識を示しました。
被害を受けた人たち 自宅の様子を確認
火災から一夜明けて、新潟県糸魚川市の避難所の1つとなっているホテルでは、午前9時ごろ、被害を受けた人たちが自宅や店の様子を確認するため、市が手配したマイクロバスで現場近くに向かいました。
現場に自宅がある大久保峰生さん(59)は、「これから自宅を見に行きますが、どうなっているのかとても不安です」と話していました。
このあと、バスは現場近くに到着し、それぞれ自宅や店があった場所まで歩いて向かいました。
焼けた自宅を目の当たりにした大久保さんは、「自宅は1階の鉄骨部分しか残っておらずひどい状況でした。こんな火事になってしまい、本当に驚いていますし言葉も出てきません。どうやって生活を立て直していくかはまだ考えられません」と話していました。
また、妻の康子さんは、「ひどく燃えてしまいとても残念です。まわりの家もすっかり燃えてしまっていて、ひどい状況に大変驚いています」と話していました。
現場に自宅がある大久保峰生さん(59)は、「これから自宅を見に行きますが、どうなっているのかとても不安です」と話していました。
このあと、バスは現場近くに到着し、それぞれ自宅や店があった場所まで歩いて向かいました。
焼けた自宅を目の当たりにした大久保さんは、「自宅は1階の鉄骨部分しか残っておらずひどい状況でした。こんな火事になってしまい、本当に驚いていますし言葉も出てきません。どうやって生活を立て直していくかはまだ考えられません」と話していました。
また、妻の康子さんは、「ひどく燃えてしまいとても残念です。まわりの家もすっかり燃えてしまっていて、ひどい状況に大変驚いています」と話していました。
糸魚川市長「早急な住宅確保を」
大規模火災の発生から一夜明けて、糸魚川市の米田徹市長は「早急に被害を受けた人たちの住宅の確保に当たり、被災者に負担がかからないよう対応を急ぎたい」と述べました。
糸魚川市では、23日午前8時から市の幹部や自衛隊、国土交通省など関係者ら30人余りが出席して災害対策本部の会議を開き、被害状況の確認や避難した人たちの今後の対応などを協議しました。
会議を終えた米田市長は、「年末を控えて、住宅が被害を受けた方たちのために市営住宅や民間のアパートを含めて調査を進め、早急に住宅の確保に当たりたい。また、がれきの撤去やライフラインの確保などできるだけ被災者に負担がかからないよう対応を急ぎたい」と述べました。
このあと米田市長は避難している人たちからの要望を聞くため避難所の1つになっている集会所を訪れました。
米田市長は「被災した人からは今後の住宅について元の家の近くに住みたいという声が聞かれたのでなるべく要望に沿えるように対応したい」と話していました。
糸魚川市では、23日午前8時から市の幹部や自衛隊、国土交通省など関係者ら30人余りが出席して災害対策本部の会議を開き、被害状況の確認や避難した人たちの今後の対応などを協議しました。
会議を終えた米田市長は、「年末を控えて、住宅が被害を受けた方たちのために市営住宅や民間のアパートを含めて調査を進め、早急に住宅の確保に当たりたい。また、がれきの撤去やライフラインの確保などできるだけ被災者に負担がかからないよう対応を急ぎたい」と述べました。
このあと米田市長は避難している人たちからの要望を聞くため避難所の1つになっている集会所を訪れました。
米田市長は「被災した人からは今後の住宅について元の家の近くに住みたいという声が聞かれたのでなるべく要望に沿えるように対応したい」と話していました。
銀行が臨時で営業
今回の大規模火災を受けて、現場近くにある銀行の支店は23日から25日までの3連休、臨時で営業することを決め、被害を受けた預金者の対応にあたることにしています。
臨時の営業を始めたのは、大光銀行糸魚川支店です。
午前9時から午後3時まで、通帳やキャッシュカードを焼失した人たちが現金を引き出すための手続きなどについて、窓口で相談を受け付けることにしています。
大光銀行糸魚川支店の小林正信支店長は、「地域の金融機関として困っているお客様に対応させていただくため、臨時で窓口を開いた。親身に対応させていただきたい」と話していました。
臨時の営業を始めたのは、大光銀行糸魚川支店です。
午前9時から午後3時まで、通帳やキャッシュカードを焼失した人たちが現金を引き出すための手続きなどについて、窓口で相談を受け付けることにしています。
大光銀行糸魚川支店の小林正信支店長は、「地域の金融機関として困っているお客様に対応させていただくため、臨時で窓口を開いた。親身に対応させていただきたい」と話していました。
ソース:NHK ニュース