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糸魚川火災 外壁は崩れず 屋根崩落で延焼拡大か
2016-12-26 07:36:48
新潟県糸魚川市で起きた大規模な火災で、現場周辺には外壁が燃えにくい構造の建物が多く、火元付近の建物も外壁は崩れ落ちていないことが専門家の調査でわかりました。専門家は、外壁が燃えないまま建物の内部が焼けたことで、屋根が崩れ落ちる際に、外から一気に空気が入り込んで大きな火の粉が飛んだことが、延焼が拡大した一因になった可能性があると分析しています。
今月22日、糸魚川市で発生した火災では、強風によって市街地の広範囲に燃え広がり、合わせて144棟の建物が焼けました。火災のメカニズムに詳しい兵庫県立大学防災教育研究センターの室崎益輝センター長が24日に現地を調査したところ、火元付近の建物の外壁部分が崩れ落ちていないことがわかりました。
さらに現場周辺でも、外壁をトタン張りにするなど、燃えにくくした建物が多かったということです。この地域では、昭和20年代にかけて大規模な火災が繰り返し起きたため、周囲への延焼を遅らせる構造の外壁が作られたとみられるということです。
一方で、こうした建物では、外壁が燃えないまま内部が焼けることで、屋根が崩れ落ちた際に外から一気に空気が入り込んで急速に炎が立ち上り、室内の柱の一部などが大きな火の粉になって空中に巻き上げられたうえ、強風にあおられて離れた場所にまで飛んだ可能性があると分析しています。
室崎センター長は、こうしたことが延焼が拡大した一因になった可能性があるとしたうえで、「防災のために作った頑丈な壁が、逆に大きな火の塊を作り出してしまったと言えると思う。古い町では同じような構造になっているところもあり、火の粉で燃え移らないような屋根の対策を考えないといけない」と指摘しています。
さらに現場周辺でも、外壁をトタン張りにするなど、燃えにくくした建物が多かったということです。この地域では、昭和20年代にかけて大規模な火災が繰り返し起きたため、周囲への延焼を遅らせる構造の外壁が作られたとみられるということです。
一方で、こうした建物では、外壁が燃えないまま内部が焼けることで、屋根が崩れ落ちた際に外から一気に空気が入り込んで急速に炎が立ち上り、室内の柱の一部などが大きな火の粉になって空中に巻き上げられたうえ、強風にあおられて離れた場所にまで飛んだ可能性があると分析しています。
室崎センター長は、こうしたことが延焼が拡大した一因になった可能性があるとしたうえで、「防災のために作った頑丈な壁が、逆に大きな火の塊を作り出してしまったと言えると思う。古い町では同じような構造になっているところもあり、火の粉で燃え移らないような屋根の対策を考えないといけない」と指摘しています。
ソース:NHK ニュース