News
Show Furigana

だい規模きぼ火災かさいからいち週間しゅうかん 老舗しにせ酒造しゅぞう会社かいしゃ再建さいけんうご

2016-12-29 08:34:10

avatar
play
新潟にいがたけん糸魚川いといがわだい規模きぼ火災かさいは、発生はっせいからきゅうにちいち週間しゅうかんがたちました。江戸えど時代じだいからつづ地元じもと老舗しにせ酒造しゅぞう会社かいしゃはほとんどの建物たてものけてしまいましたが、歴史れきし途絶とだえさせないように再建さいけんけたうごきをはじめています。
地元じもと酒造しゅぞう会社かいしゃ加賀かが酒造しゅぞう」は、江戸えど時代じだいからさんろくぜろねん以上いじょう糸魚川いといがわさけつくつづけてきましたが、今回こんかい火災かさい建物たてもののほとんどがけてしまいました。

いちはち代目だいめ蔵元くらもと小林こばやしだいゆうさんさんよん)のもとには全国ぜんこくからはげましのこえせられていて、きゅうにちは、大阪おおさかから取引とりひきさきのデパートの担当たんとうしゃ応援おうえんのためおとずれていました。小林こばやしさんは「商品しょうひんせないなかでの応援おうえん勇気ゆうきをいただいている」とはなしていました。

小林こばやしさんが焼け落やけおちた会社かいしゃはじめて目の当まのあたりにしたのは、火災かさい発生はっせいからにちの、被害ひがい地域ちいきへの立ち入たちい規制きせい一時いちじ解除かいじょされたときでした。そのさいつかったのが、代々だいだい蔵元くらもと大切たいせつ保管ほかんしてきた過去かこ売り上うりあ台帳だいちょうです。なが歴史れきしつたえるこの台帳だいちょうがかろうじてのこったことで、小林こばやしさんは再建さいけん踏み出ふみだ決意けついかためたといいます。小林こばやしさんは「いま場所ばしょ酒蔵さかぐらもう一度もういちどやりたい。振り返ふりかえるよりもまえかってどうエネルギーそそいでいくかをあらためてかんじた」とはなしていました。

このいち週間しゅうかん小林こばやしさんは商工しょうこう会議かいぎしょ会議かいぎしつりて、従業じゅうぎょういん今後こんごやるべきことを話し合はなしあったり、取引とりひきさき電話でんわ連絡れんらくして今後こんご協力きょうりょく依頼いらいしたりしてきました。
その小林こばやしさんをささえているのが、父親ちちおや先代せんだい蔵元くらもと幹男みきおさん(ろくよん)です。いち週間しゅうかんまえ燃え広もえひろがる火災かさいあきらめの気持きもちがひろがったという幹男みきおさんですが、息子むすこ一緒いっしょ焼け跡やけあとて「まださけづくりができる」と確信かくしんしました。仕込しこみのタンクやこうじなど、酒造さけづくりに必要ひつようなものはすべてなくなりましたが、会社かいしゃのシンボルである「くら」がのこっていたからです。過去かこ火災かさいさいくずれなかった「くら」が今回こんかいのこったことが再建さいけん希望きぼうにつながるとかんじています。幹男みきおさんは「江戸えど時代じだいからの唯一ゆいいつ建物たてもののこってくれた。それがいちばん心強こころづよい。このぞうがあるから、ふたたびスタートできるとおもいます」とはなしていました。
ソース:NHK ニュース