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トルコ銃乱射 ISが襲撃行ったと主張する声明
2017-01-02 10:02:11
トルコのイスタンブール中心部で、1日未明、ナイトクラブを何者かが襲撃して銃を乱射し、これまでに外国人を含む39人が死亡し、およそ70人がけがをしました。
容疑者は逃走中ですが、この事件について、過激派組織ISが2日、インターネット上に「トルコを狙えという指導者の命令に従って、ISの戦士が実行した」と、襲撃を行ったと主張する声明を出しました。
トルコは隣国シリアでISに対する軍事作戦を続けていて、ISはトルコへの報復を呼びかけていました。
トルコ政府は、容疑者をまだ特定していませんが、ISなどの組織が関与している可能性もあると見て、背後関係を調べています。
一方、地元メディアによりますと、容疑者は襲撃を行う前、ナイトクラブまでタクシーを利用していたことがわかり、警察は車に残された指紋などを調べています。
また、運転手の話から、タクシーに乗り込んだのはナイトクラブから15キロほど離れたイスタンブールの旧市街だったと見られていて、警察はこの地区を中心に大規模な捜索を行い、容疑者の行方を捜しています。
容疑者は逃走中ですが、この事件について、過激派組織ISが2日、インターネット上に「トルコを狙えという指導者の命令に従って、ISの戦士が実行した」と、襲撃を行ったと主張する声明を出しました。
トルコは隣国シリアでISに対する軍事作戦を続けていて、ISはトルコへの報復を呼びかけていました。
トルコ政府は、容疑者をまだ特定していませんが、ISなどの組織が関与している可能性もあると見て、背後関係を調べています。
一方、地元メディアによりますと、容疑者は襲撃を行う前、ナイトクラブまでタクシーを利用していたことがわかり、警察は車に残された指紋などを調べています。
また、運転手の話から、タクシーに乗り込んだのはナイトクラブから15キロほど離れたイスタンブールの旧市街だったと見られていて、警察はこの地区を中心に大規模な捜索を行い、容疑者の行方を捜しています。
犠牲者の大半は外国人
トルコ政府は犠牲になった39人の名前や国籍などを公式に発表していません。
トルコのアナトリア通信は司法当局からの情報として、国別で、サウジアラビアが7人、レバノンとイラクがそれぞれ3人、インド、チュニジア、モロッコ、ヨルダンがそれぞれ2人、カナダ、ロシア、イスラエル、クウェート、シリアがそれぞれ1人と伝えています。
トルコ人は11人で、ほかにトルコとベルギーの二重国籍の人が1人含まれているということです。
また、1人の身元がまだ確認できていないということです。
トルコのアナトリア通信は司法当局からの情報として、国別で、サウジアラビアが7人、レバノンとイラクがそれぞれ3人、インド、チュニジア、モロッコ、ヨルダンがそれぞれ2人、カナダ、ロシア、イスラエル、クウェート、シリアがそれぞれ1人と伝えています。
トルコ人は11人で、ほかにトルコとベルギーの二重国籍の人が1人含まれているということです。
また、1人の身元がまだ確認できていないということです。
IS“トルコを標的に”と呼びかけ
過激派組織IS=イスラミックステートは、先月、新しいスポークスマンを名乗る男がインターネット上に音声メッセージを出し、支持者に対して、特にトルコの治安組織や軍、経済やメディア関係の組織、大使館などを標的に攻撃するよう呼びかけていました。
トルコは去年8月、国境を接するシリア北部からISなどのテロ組織を排除するとして、シリア領内に地上部隊を進め、反政府勢力とともに、ISが支配する町を次々に制圧しました。現在は、ISが主要な拠点とする都市、バーブの攻略を進めていて、激しい戦闘が続いています。
トルコは去年8月、国境を接するシリア北部からISなどのテロ組織を排除するとして、シリア領内に地上部隊を進め、反政府勢力とともに、ISが支配する町を次々に制圧しました。現在は、ISが主要な拠点とする都市、バーブの攻略を進めていて、激しい戦闘が続いています。
トルコとIS 次第に緊張高まる
シリアとイラクに支配地域を持つ過激派組織IS=イスラミックステートは、隣国トルコから武器や資金、外国人戦闘員などを支配地域へと流入させてきました。ISにとって、トルコは軍事的にも経済的にも組織の基盤を維持するための、いわば生命線でした。
一方、トルコも、ISからの報復を恐れて、アメリカ主導の有志連合に参加を見送るなど、ISとの全面的な対決を避けてきました。
しかし、おととし7月以降、トルコ国内でISが関わったと見られるテロ事件が相次いだことから、トルコ政府はISへの対応を一変させ、掃討作戦を開始し、国境地帯でも双方の衝突が続き、緊張が高まっていきます。
こうした中、去年11月、IS側もトルコへの敵意をむき出しにします。指導者のバグダディ容疑者のものだとする音声の声明の中で、「トルコに侵入し、トルコの安全を恐怖に変えよ」と支持者に対して、明確にトルコへの攻撃を促しました。また、その直後に発行された機関誌の中でも、「トルコはISとの戦争に入った」などとして、トルコ政府への敵意をあらわしていました。
一方、トルコも、ISからの報復を恐れて、アメリカ主導の有志連合に参加を見送るなど、ISとの全面的な対決を避けてきました。
しかし、おととし7月以降、トルコ国内でISが関わったと見られるテロ事件が相次いだことから、トルコ政府はISへの対応を一変させ、掃討作戦を開始し、国境地帯でも双方の衝突が続き、緊張が高まっていきます。
こうした中、去年11月、IS側もトルコへの敵意をむき出しにします。指導者のバグダディ容疑者のものだとする音声の声明の中で、「トルコに侵入し、トルコの安全を恐怖に変えよ」と支持者に対して、明確にトルコへの攻撃を促しました。また、その直後に発行された機関誌の中でも、「トルコはISとの戦争に入った」などとして、トルコ政府への敵意をあらわしていました。
ソース:NHK ニュース