日本にっぽん経済けいざい 緩ゆるやかな回復かいふく続つづくも 海外かいがい要因よういんで不安定ふあんていか

ことしの日本にっぽん経済けいざいは、円えん安やす傾向けいこうを受うけた輸出ゆしゅつの増加ぞうかなどで緩ゆるやかな回復かいふくが続つづく見通みとおしですが、アメリカのトランプ次期じき大統領だいとうりょうが今後こんご打ち出うちだす政策せいさくなど、海外かいがいの要因よういんで不安定ふあんてい化かするおそれもあり、みずからの成長せいちょう力りょくを高たかめる取り組とりくみが必要ひつようになります。

ことしの日本にっぽん経済けいざいについて、専門せんもん家かの多おおくは、個人こじん消費しょうひは引き続ひきつづき力強ちからづよさに欠かけるものの、円えん安やす傾向けいこうを受うけた輸出ゆしゅつの増加ぞうかや、政府せいふが去年きょねん決定けっていした経済けいざい対策たいさくなどが、当面とうめん景気けいきを支ささえると見みています。

さらに、４月しがつからの平成へいせい２に９きゅう年度ねんどのＧＤＰじ-でぃ-ぴ-＝国内こくない総そう生産せいさんについても、民間みんかんのシンクタンクなど１いち０ぜろ社しゃは物価ぶっかの変動へんどうを除のぞいた実質じっしつで、プラスの０ぜろ．９きゅう％から１いち．４よん％の伸のび率りつになるとしていて、緩ゆるやかな回復かいふくが続つづくと予測よそくしています。

一方いっぽうで、今月こんげつ２に０ぜろ日にちに就任しゅうにんするアメリカのトランプ次期じき大統領だいとうりょうが打ち出うちだす政策せいさくなど、海外かいがいの要因よういんで日本にっぽん経済けいざいが不安定ふあんてい化かするおそれもあると指摘してきします。

今いまはトランプ氏しのインフラ投資とうしや大型おおがた減税げんぜいなどへの期待きたいが先行せんこうしているものの、就任しゅうにん後ご、これまでアメリカが主導しゅどうしてきた自由じゆう貿易ぼうえきを否定ひていして、保護ほご主義しゅぎを明確めいかくにすれば、日本にっぽんの経済けいざい運営うんえいや企業きぎょうの海外かいがい戦略せんりゃくに大おおきな影響えいきょうがおよびかねません。

また、ことし国政こくせい選挙せんきょが相次あいつぐヨーロッパ各国かっこくで、保護ほご主義しゅぎの広ひろがりが見みられることも不透明ふとうめい感かんを高たかめています。それだけに日本にっぽん経済けいざいにとっては消費しょうひ者しゃの間までまん延まんえんする将来しょうらい不安ふあんや、成長せいちょうの足あしかせとなっている少子しょうし高齢こうれい化かなど、構造こうぞう的てきな課題かだいへの対処たいしょを急いそぎ、みずからの成長せいちょう力りょくを高たかめることが、これまでにも増まして問とわれる１いち年ねんになります。

ソース：NHK ニュース