東京とうきょう証券しょうけん取引とりひき所しょで新年しんねん恒例こうれいの大だい発会はっかい 上昇じょうしょうで始はじまる

東京とうきょう証券しょうけん取引とりひき所しょではことし最初さいしょの取り引とりひきを前まえに、恒例こうれいの大だい発会はっかいが行おこなわれ、いわゆる“トランプ相場そうば”の行方ゆくえが注目ちゅうもくされる中なか、関係かんけい者しゃが１いち年ねんを通をつうじて市場しじょうが活気かっきづくよう願ねがいました。

大だい発会はっかいには証券しょうけん業界ぎょうかいの関係かんけい者しゃなどおよそ４よん５ご０ぜろ人にんが集あつまりました。はじめに東証とうしょうを傘下さんかに持もつ日本にっぽん取引とりひき所しょグループの清田きよた瞭あきら最高さいこう経営けいえい責任せきにん者しゃが「『申さる酉とり騒さわぐ』という格言かくげんによれば、ことしも市場しじょうが騒さわがしくなることが予想よそうされるが、よい意味いみで騒さわぐ年としになってもらいたい」とあいさつしました。
続つづいて麻生あそう副ふく総理そうり兼けん金融きんゆう担当たんとう大臣だいじんが「日本にっぽんには、質しつの高たかい技術ぎじゅつ力りょくや優秀ゆうしゅうな人材じんざい、それに内部ないぶ留保りゅうほといった資源しげんがあり、それらを有効ゆうこうに活用かつようできれば、さらなる経済けいざい成長せいちょうができると確信かくしんしている」と述のべました。
このあと、麻生あそう副ふく総理そうりや晴れ着はれぎ姿すがたの女性じょせいが鐘かねを鳴ならして、全員ぜんいんで手て締しめをし、市場しじょうが１いち年ねんを通をつうじて活気かっきづくよう願ねがいました。

東京とうきょう株式かぶしき市場しじょうは去年きょねんは、戦後せんご初はじめて年としの初はじめから６ろく営業えいぎょう日び連続れんぞくで株価かぶかが下落げらくする波乱はらんの幕開まくあけとなりました。ことしはアメリカのトランプ次期じき大統領だいとうりょうの経済けいざい政策せいさくへの期待きたい感かんなどから、去年きょねんの秋あき以降いこう、株価かぶかが上昇じょうしょうしている流ながれを引き継ひきつぐ形かたちで値上ねあがりして始はじまりましたが、いわゆる“トランプ相場そうば”の勢いきおいがどこまで続つづくかが今後こんごの焦点しょうてんとなります。

証券しょうけん会社かいしゃトップ 鍵かぎはトランプ次期じき大統領だいとうりょう

大だい発会はっかいに続つづいて開ひらかれた証券しょうけん業界ぎょうかいの新年しんねんの祝賀しゅくが会かいでは、各社かくしゃのトップからことし１いち年ねんの株価かぶかや経済けいざいの見通みとおしについて、トランプ次期じき大統領だいとうりょうの動向どうこうが鍵かぎを握にぎるという見方みかたが相次あいつぎました。

このうち証券しょうけん最大さいだい手しゅ「野村のむらホールディングス」の永井ながい浩二こうじ最高さいこう経営けいえい責任せきにん者しゃは「ことしも、まさかという出来事できごとがたくさん起おきると思おもうので、日経にっけい平均へいきん株価かぶかは、だいぶ上下じょうげに変動へんどうする展開てんかいが予想よそうされるが、最さい高値たかねは２に万まん１いち０ぜろ０ぜろ０ぜろ円えん前後ぜんごだと思おもう。今いまは、完全かんぜんにトランプ次期じき大統領だいとうりょうへの期待きたいが先行せんこうしている状態じょうたいだが、今後こんご、明あきらかにされる通商つうしょう政策せいさくや安全あんぜん保障ほしょう政策せいさくの内容ないよう次第しだいでは、日本にっぽん経済けいざいにとってことし最大さいだいのリスク要因よういんになるだろう」と述のべました。

また「大和やまと証券しょうけんグループ本社ほんしゃ」の日比野ひびの隆司たかし社長しゃちょうは「トランプ次期じき大統領だいとうりょうのさまざまな景気けいき刺激しげき策さくが実施じっしされれば日本にっぽん経済けいざい全体ぜんたいの追い風おいかぜになり、日経にっけい平均へいきん株価かぶかはことしの年末ねんまつにかけて２に万まん３さん０ぜろ０ぜろ０ぜろ円えんまで値上ねあがりすると予想よそうしている。ただ、トランプ氏しの保護ほご貿易ぼうえき的てきな政策せいさくが行いきすぎた場合ばあいは、世界せかい経済けいざいの成長せいちょうを抑おさえこむおそれがある。そしてアメリカと中国ちゅうごくの間まの貿易ぼうえき摩擦まさつ問題もんだいが悪化あっかするようなことになれば世界せかい経済けいざいにとってマイナス要因よういんになる」と述のべました。

ソース：NHK ニュース