トヨタ社長しゃちょう メキシコ新しん工場こうじょう見直みなおす予定よていなし

アメリカのトランプ次期じき大統領だいとうりょうから批判ひはんを受うけたことを背景はいけいにアメリカのフォードがメキシコの新しん工場こうじょうの建設けんせつを撤回てっかいしたことに関連かんれんして、トヨタ自動車とよたじどうしゃの豊田とよだ章男あきお社長しゃちょうは、メキシコで進すすめている工場こうじょうの建設けんせつ計画けいかくを現時点げんじてんで見直みなおす予定よていはないという考かんがえを示しめしました。

アメリカの大手おおて自動車じどうしゃメーカーのフォードはトランプ次期じき大統領だいとうりょうが雇用こようが奪うばわれていると批判ひはんしたことを背景はいけいに３さん日にち、メキシコの新しん工場こうじょう建設けんせつの撤回てっかいを発表はっぴょうしました。

これに関連かんれんして、トヨタの豊田とよだ章男あきお社長しゃちょうはトランプ次期じき大統領だいとうりょうの政策せいさくについて、都内とないで開ひらかれた経済けいざい３さん団体だんたいの新年しんねん祝賀しゅくがパーティーで「アメリカを強つよくしたいというトランプ氏しの政策せいさくはよき企業きぎょう市民しみんになりたいと考かんがえるわれわれと方向ほうこう性せいは一致いっちしている。雇用こようの確保かくほと税金ぜいきんを納おさめることを持続じぞく的てきに行おこなえばトランプ氏しにも認みとめてもらえると思おもうが、自動車じどうしゃ産業さんぎょうは影響えいきょうが大おおきいので動向どうこうを注視ちゅうししたい」と述のべました。

そのうえで、トヨタが再さい来年らいねん（２に０ぜろ１いち９きゅう年ねん）の稼働かどうを目指めざしてメキシコで建設けんせつを進すすめている乗用車じょうようしゃの生産せいさん工場こうじょうについて、「工場こうじょう建設けんせつはひとたび決きめた以上いじょうは雇用こようと地域ちいきへの責任せきにんがある。現地げんちに行いく以上いじょうはそこで貢献こうけんしたい。決断けつだんはしっかりやりながら、動き出うごきだしてからは粘り強ねばりづよくやる」と述のべ、現時点げんじてんで見直みなおす予定よていはないという考かんがえを示しめしました。

メキシコ進出しんしゅつの日本にっぽん企業きぎょう

メキシコには日本にっぽんからも多おおくの企業きぎょうが進出しんしゅつしています。

ＪＥＴＲＯじぇとろ＝日本にっぽん貿易ぼうえき振興しんこう機構きこうによりますと、２に０ぜろ１いち５ご年ねん末まつの時点じてんで自動車じどうしゃ部品ぶひんや鉄鋼てっこう、運輸うんゆ関連かんれんの企業きぎょうなど合あわせて９きゅう５ご７なな社しゃが進出しんしゅつしていて、２に０ぜろ０ぜろ５ご年ねんと比くらべおよそ３さん倍ばいに増ふえています。

進出しんしゅつ企業きぎょうが増ふえている背景はいけいにあるのが、日本にっぽんの大手おおて自動車じどうしゃメーカーのメキシコでの生産せいさん拡大かくだいです。メキシコに生産せいさん工場こうじょうを持もつ日本にっぽんの大手おおて自動車じどうしゃメーカーは、トヨタ自動車とよたじどうしゃ、日産にっさん自動車じどうしゃ、ホンダ、マツダ、いすゞ自動車いすずじどうしゃ、日野ひの自動車じどうしゃの合あわせて６ろく社しゃです。

各社かくしゃとも、現地げんちの賃金ちんぎんが安やすいことに加くわえ、ＮＡＦＴＡなふた＝北米ほくべい自由じゆう貿易ぼうえき協定きょうていでアメリカ、カナダとの間まで関税かんぜいが撤廃てっぱいされていることから、メキシコを主おもにアメリカ市場しじょうを狙ねらう重要じゅうような拠点きょてんと位置いちづけています。このうちトヨタ自動車とよたじどうしゃはメキシコで生産せいさんした車くるまの９きゅう１いち％、ホンダは５ご４よん％、日産にっさん自動車じどうしゃは４よん３さん％、マツダは２に９きゅう％をそれぞれアメリカ向むけに輸出ゆしゅつしています。

生産せいさんは年々ねんねん増ふえていて、大型おおがたバスとトラックを除のぞいたメキシコでの生産せいさん台数だいすうは、２に０ぜろ１いち０ぜろ年ねんには６ろく１いち万まん台だいだったのが２に０ぜろ１いち５ご年ねんには１いち３さん１いち万まん台だいを超こえ、日本にっぽんメーカーにとっては日本にっぽん、アメリカ、中国ちゅうごく、インド、タイに次ついで、世界せかいで６ろく番目ばんめに大おおきな一大いちだい生産せいさん拠点きょてんとなっています。

ソース：NHK ニュース