南極なんきょくで巨大きょだい氷山ひょうざんが分離ぶんりのおそれ 海面かいめん上昇じょうしょうの可能かのう性せいも

南極なんきょく大陸たいりくの西側にしがわにある棚たな氷こおりの亀裂きれつが急速きゅうそくに広ひろがっていることがわかり、イギリスのプロジェクトチームは「氷山ひょうざんとして分離ぶんりすれば、海面かいめんが上昇じょうしょうする可能かのう性せいがある」と指摘してきしています。

南極なんきょく大陸たいりくの棚たな氷こおりの動向どうこうを観察かんさつして地球ちきゅう温暖おんだん化かとの関係かんけいを研究けんきゅうしているイギリスのプロジェクトチーム「ＭＩＤＡＳ」の発表はっぴょうによりますと、大陸たいりくの西側にしがわに張り出はりだした南極なんきょく半島はんとうの「ラーセンＣし-」と呼よばれる棚たな氷こおりにある亀裂きれつが先月せんげつになって急速きゅうそくに拡大かくだいし、現在げんざいは長ながさ８はち０ぜろキロ以上いじょうになっているということです。
そして、亀裂きれつがあと２に０ぜろキロ伸のびると、面積めんせきが千葉ちば県けんとほぼ同おなじおよそ５ご０ぜろ０ぜろ０ぜろ平方キロメートルへいほうきろめ-とるの巨大きょだいな氷山ひょうざんとして分離ぶんりし、漂流ひょうりゅうするということです。

プロジェクトチームは「数すうか月かげつ以内いないに分離ぶんりするかもしれない。南極なんきょく大陸たいりくのほかの部分ぶぶんも不安定ふあんていとなり、海面かいめんが上昇じょうしょうする可能かのう性せいがある」と指摘してきしています。

南極なんきょく大陸たいりくでは「ラーセンＣし-」の近ちかくにあった３さん２に５ご０ぜろ平方キロメートルへいほうきろめ-とるの「ラーセンＢび-」と呼よばれる棚たな氷こおりも２に０ぜろ０ぜろ２に年ねんに分離ぶんりしていて、地球ちきゅう温暖おんだん化かの影響えいきょうではないかと懸念けねんされています。

ソース：NHK ニュース