講談社こうだんしゃの編集へんしゅう次長じちょうを逮捕たいほ 妻つま殺害さつがいの疑うたがい 容疑ようぎ否認ひにん

出版しゅっぱん大手おおての講談社こうだんしゃで、人気にんき漫画まんが雑誌ざっしの編集へんしゅう次長じちょうを務つとめる社員しゃいんが、去年きょねん８月はちがつに東京とうきょう・文京ぶんきょう区くの自宅じたくで３さん８はち歳さいの妻つまの首くびを圧迫あっぱくして殺害さつがいしたとして、殺人さつじんの疑うたがいで逮捕たいほされました。警視庁けいしちょうによりますと、調しらべに対にたいして容疑ようぎを否認ひにんしているということです。

逮捕たいほされたのは、出版しゅっぱん大手おおての講談社こうだんしゃで、人気にんき漫画まんが雑誌ざっし「モーニング」で編集へんしゅう次長じちょうを務つとめ、東京とうきょう・文京ぶんきょう区くに住すむ韓国かんこく籍せきの朴ほう鐘かね顕あらわ（パク・チョンヒョン）容疑ようぎ者しゃ（４よん１いち）です。

警視庁けいしちょうの調しらべによりますと、朴ぼく容疑ようぎ者しゃは、去年きょねん８月はちがつに自宅じたくで妻つまの※佳よナ子こさん（３さん８はち）の首くびを圧迫あっぱくして殺害さつがいしたとして、殺人さつじんの疑うたがいが持もたれています。警視庁けいしちょうによりますと、妻つまが自宅じたくで倒たおれているのが見みつかった際さい、朴ぼく容疑ようぎ者しゃが自宅じたくにいて、付近ふきんの防犯ぼうはんカメラの映像えいぞうでほかの人物じんぶつが部屋へやに侵入しんにゅうした形跡けいせきがなかったことなどから、逮捕たいほしたということです。
警視庁けいしちょうは、夫婦ふうふの間まに何なんらかのトラブルがあったと見みて詳くわしい経緯けいいを調しらべることにしています。

警視庁けいしちょうの調しらべに対にたいし、朴ぼく容疑ようぎ者しゃは「間違まちがっています。妻つまに手てをかけるようなことはしていません」と容疑ようぎを否認ひにんしているということです。

※「ナ」は「菜さい」の草冠くさかんむりの下したが「爪つめ」でその下したに「木き」※

講談社こうだんしゃコメント

講談社こうだんしゃは「このような事態じたいになり、大変たいへん遺憾いかんです。本人ほんにんは無実むじつを主張しゅちょうしており、捜査そうさの推移すいいを見守みまもりつつ、社しゃとして慎重しんちょうに対処たいしょしてまいります」とコメントしています。

朴ぼく容疑ようぎ者しゃとは

複数ふくすうの出版しゅっぱん関係かんけい者しゃによりますと、朴ぼく容疑ようぎ者しゃは出版しゅっぱん大手おおての講談社こうだんしゃに平成へいせい１いち１いち年ねんに入社にゅうしゃ後ご、人気にんき漫画まんが雑誌ざっしの編集へんしゅうを担当たんとうしてきました。これまでに、週刊しゅうかんの漫画まんが雑誌ざっし「少年しょうねんマガジン」の副ふく編集へんしゅう長ちょうや、新あらたに独立どくりつした雑誌ざっし「別冊べっさつ少年しょうねんマガジン」の初代しょだいの編集へんしゅう責任せきにん者しゃを務つとめたほか、現在げんざいは週刊しゅうかんの漫画まんが雑誌ざっし「モーニング」の編集へんしゅう次長じちょうを務つとめているということです。

このうち、「別冊べっさつ少年しょうねんマガジン」では、巨人きょじんと人間にんげんの戦たたかいを描えがいた作品さくひん「進撃しんげきの巨人きょじん」がヒットしてアニメ化かもされるなどして、社内しゃないでは優秀ゆうしゅうな編集へんしゅう者しゃとして知しられていたということです。

新聞しんぶんにコラム執筆しっぴつも

講談社こうだんしゃによりますと、朴ぼく容疑ようぎ者しゃは、平成へいせい１いち１いち年ねんからおよそ１いち８はち年間ねんかん勤務きんむし、現在げんざいは、週刊しゅうかん漫画まんが雑誌ざっし「モーニング」の編集へんしゅう部ぶで編集へんしゅう次長じちょうを務つとめているということです。

朝日あさひ新聞しんぶんでコラムを月つきに１いち度ど程度ていど掲載けいさいしていた時期じきもあり、その中なかでは「漫画まんがや小説しょうせつには多おおくの人物じんぶつの生いき様さまや価値かち観かんが描えがかれています。たくさんの子こどもがたくさんの本ほんを読よんで大おおきくなっていけるように、魅力みりょく的てきな作品さくひん作づくりをこれからも心こころがけます」などと、仕事しごとにかける思おもいを伝つたえていました。

また、コラムでは、初代しょだいの編集へんしゅう責任せきにん者しゃとして創刊そうかんに携たずさわった「別冊べっさつ少年しょうねんマガジン」で連載れんさいを始はじめ、その後そのごアニメ化かされるなど大だいヒットした漫画まんが「進撃しんげきの巨人きょじん」についても触ふれていて、「『死し』がこの作品さくひんのテーマの１ひとつと言いえるでしょう。死しが多おおく描えがかれていますが、『命いのち』を軽かるんじているわけではありません。死しがあまり登場とうじょうしない、ほかのヒット作品さくひんと同様どうように、命いのちを大切たいせつに扱あつかった傑作けっさくと言いえるでしょう」などと記しるしていました。

また、本人ほんにんのものと見みられるツイッターには、「ほんと、漫画まんがが好すきです」との書き込かきこみほか、漫画まんが家か志望しぼうの人ひとなどに質問しつもんを呼よびかけてやり取やりとりをしていましたが、最後さいごに更新こうしんされたのは妻つまが死亡しぼうするおよそ１いち週間しゅうかん前まえの去年きょねん８月はちがつ１いち日にちでした。

ソース：NHK ニュース